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仕事、辞めることにしました…バトン♪ [自分探し*Myself]

いつもお世話になっております、豆酢さんのDirector’s Chair様より、
“仕事、辞めることにしましたバトン”頂いてまいりました^^

このバトンは、地雷バトンといって、見た人は必ずやるのが鉄則だそうですから、
今このブログを開いたそこのあなた! ブログお持ちでしたらぜひお持ち帰り下さいね~!

内容はタイトルと全然関係がありませんので、
お仕事を持たれていない方でも回答できます。
では参ります^^

●好きなタイプを外見で答えよう!
甘~いムードの人。


↑ こ~んな感じ♪ (いちいち見せんでよろしい)

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本バトン♪ [自分探し*Myself]

久しぶりにバトンに回答してみましたv
と~っても読書好き! というわけではないですが、
多分、人並み程度に本は読んでいます。

このバトンは、Book係数上昇中さまより頂いてまいりました。
管理人の瞳さんの、本を愛する心が伝わってくる素晴らしいブログですので、
そちらにもぜひ、ご訪問なさってみて下さい♪

では、回答始めます(^^)

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2月中に観た映画 『ライフ・イズ・ビューティフル』他 *まとめ* [映画 その他 *Movie]

ライフ・イズ・ビューティフル

ライフ・イズ・ビューティフル

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2005/08/26
  • メディア: DVD


■ ライフ・イズ・ビューティフル ■
*監督* ロベルト・ベニーニ
*脚本* ロベルト・ベニーニ
*出演* ロベルト・ベニーニ as グイド
      ニコレッタ・ブレスキ as ドーラ 他
1998年 イタリア

*あらすじ*
1939年、ユダヤ系イタリア人のグイドは、ドーラと出会い結婚し一人息子も授かりました。
家族は幸せな毎日を送りますが、ある日、一家はナチスの収容所に収監されてしまいます。
過酷で絶望的な状況であっても、グイドは希望を捨てずに家族を守り抜こうとするのでした。
カンヌ映画祭審査員グランプリ、アカデミー賞主演男優賞他受賞作品。

                           ****

ロベルト・ベニーニ扮する父親が命を賭してわが子を守ろうとした姿、
ピエロに徹した姿に感動しました。

ホロコーストの悲惨さを描き切れていないなど、厳しいご意見もあるようですが…

これって、大胆な言い方をすればファンタジーですよね、
冒頭での “童話のように切ない…” という台詞は、多分成長した息子が語っていて、
つまり子供の視点で見ているともとれますし、
前半部分の、あのベニーニの次々に奇跡を起こしてゆく姿からも、
ドキュメンタリーや惨憺たる戦争の史実を単に伝える映画を作ろうとしたわけではないということが、
容易に想像できるのではないでしょうか。

歴史を大幅に歪曲したわけではないですし、「こんなことがもしかしたらあったかも知れない」
というファンタジーの中に、私は十分に収容所内の過酷さ、懇意にしていた人物に裏切られた件で、
一縷の望みも絶たれた絶望と孤独をも感じとることができました。

最後まで望みを捨てずに、全力で家族を守ろうとした姿に、究極の愛を感じずにはいられない、
人間の尊く美しい魂に触れることがことができた素晴らしい作品だと思います。

まだ戦争の恐ろしさを知らない子供たちに、少しづつ教え伝えてゆくのための映画として、
ショックが少なくて良いかも知れませんね。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

イノセント・ラブ

イノセント・ラブ

  • 出版社/メーカー: タキコーポレーション
  • 発売日: 2006/11/03
  • メディア: DVD


■ イノセント・ラブ ■
*監督* マイケル・メイヤー
*原作 脚本* マイケル・カニンガム
*出演* コリン・ファレル as ボビー
     ロビン・ライト・ペン as ジョナサン 他
2004年 アメリカ

*あらすじ*
少年時代に出会い、友情を育んできたボビーとジョナサン。
彼らは成長しそれぞれの生活を送っていましたが、ある日二人は再会し、
年上の女性クレアを交えた3人の共同生活を始めます。
原作は、映画『めぐりあう時間たち』で話題を呼んだ
マイケル・カニンガムの『この世の果ての家』。

                       ****

この邦題が評判よくないですね~(;^^)
DVDのパッケージも、海外のものとは違ってコリンがこちらを向いているポーズに変えていることからも考えて、
「かっこいいお兄さんが出ているみたいだし、軽い印象のタイトルだし、ちょっと見てみようかな♪」
という風に、気軽に買ったり借りたりできるようにという狙いがあるのでしょうか。

まあ、そうゆう私も、実はコリリンが出ているのでどうしても観たかったという次第です(;^^)

主人公のボビー(コリン・ファレル)は、子供の頃にとても大きな心の傷というのか、
呵責のようなものを背負ってしまうのですね、
それを抱えたまま成長して、穏やかで慈しみのある人柄の中にどこか翳りのある青年を、
コリンが見事に演じていて素敵でした。

ボビーたちは一軒家も購入して幸せな共同生活を送るのですが、
やがて、それぞれが本当の幸せを求めて、ある者は別の人生を歩み始めるのです。
勿論その選択は自分自身のためでもあるけれど、お互いの幸せを慮った結果なのですね、
本当の愛って、自分本位ではなくて、相手の幸せを願うことなのだなとつくづく思いました。
苦渋の選択を、皆が暗黙のうちに自然と受け入れ、旅立つところも素晴らしかったです。
コリリンって、見た目は大味!?な感じなのに、繊細な心の機微を演じるのが上手いですよね。
ハードボイルドでもヒューマンドラマでもなんでもござれの、
実力のある俳優さんなんだわ~(*▽*) (好いた欲目でございます)

マイケル・カニンガムの原作を読んだ方々からすると、
配役やキャラクター各々の状況説明に関してなど多少の物足りなさは否めないようで、
それは評価の高い小説の映画化にとっては宿命ともいえるでしょうか。
私もぜひともその傑作を読んでみたいと思います(^^)


↑ボビーがまだ幼少の時に出てくる優しかったお兄ちゃん(左)が素敵でした♪


↑子供の頃のボビー(右)。 コリリンによく似てます。


↑ね?(;^^)


↑上の写真の汚名挽回のために(!)、素敵なコリリンをどうぞ。

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ションヤンの酒家

ションヤンの酒家

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2004/09/25
  • メディア: DVD


■ ションヤンの酒家 ■
*監督* フォ・ジェンチィ
*脚本* ス・ウ
*主演* タオ・ホン as 陶紅
      タオ・ザール
2003年 中国

*あらすじ*
近代化への変貌が急速に進む中国の重慶。
その旧市街を舞台に、ひとりの女性が屋台を営みながら、懸命に生きてゆく様子を描いた作品。

                     ****

フォ・ジェンチィ監督作品は、情景がとても心に残ります。
『山の郵便配達』では木々の緑が瑞々しい中国の山間部の農村風景、
そして今回は、雨にそぼぬれる重慶の街。
急速に発展し大都市化を象徴するビル群と、昔ながらの瓦葺屋根の連なる街並みを
合わせて映し出すところは、近代化が進む中国の誇らしげな、
しかし同時に抱える社会問題を無言のうちに語りかけてくるわけです。

また、雑然とした屋台街の様子も見ていて楽しいです。
虫除けのためのちょっとした仕掛けとか、鴨の頭を揚げたおつまみでビールを飲むなど、
とても物珍しかったですし、
それから、大河を渡る交通手段として、船や橋ではなく、
ロープウェイを利用するところなど、発想とか文化の違いに、興味をそそられるものがありました。

屋台を女手ひとつで切り盛りする主人公の女性(タン・ホン)は容姿端麗な女性で、
物腰に色気があって美しいのですよね、これだけの器量があれば、水商売せずとも、
すっかりどこかの良家の奥さまに収まっているのが当然とも思えますが(笑)
女性の魅力をそれほど武器にするでもなく、しかし片意地張って生きているようでもない…
客の前でしなを作ってみても、不思議と嫌味に見えないのです。
多分それは、自分の領分をしっかりと守り、誰に頼ることなく生きながら、
他人の面倒見もよい、思いやりのある人物だからかも知れません。

近代化の波に飲み込まれそうになっても、かろうじてどこかで生き延びるであろう屋台街と、
この女主人もこれからもそこで生きてゆくのが宿命であるということを、
シンクロさせているように思いました。
人生色々と煩わしいこともあるけれど、ひとつひとつにきちんと対峙する姿に
好感が持てると思うので、ぜひ女性に見てほしいなと思う映画です(^^)


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パリ旅行 2006 *パリ市立近代美術館編* [パリ2006*Paris]

パリ市立近代美術館は、1937年開催された万国博覧会の日本館として建てられた、
“パレ・ド・ドーキョー”の東棟を利用し、エコール・ド・パリの画家の作品を中心に、
キュビスム、フォービスムの画家の作品など、20世紀美術の傑作を収蔵する美術館です。


美術館の最寄の地下鉄イエナ駅の出口を出るとすぐに、
セーヌ川とエッフェル塔を眺めることができました。


ギリシャの神殿風の列柱にレリーフがとても美しい建物です。


このレリーフはロダンの弟子であったブールデル作のもので、
アルカイックスマイルを浮かべる人物像が不思議な魅力を放っていました。
ブールデルの作品は、荒々しく表現されるところが素敵なんですよね、
そしてこのような滑らかなタッチのものを今回初めて見て、
この彫刻家にさらに興味を覚えました。


マティス 『ダンス』 1932年

数十人入れる、かなり大きな空間に展示されています。
訪れた時は、子供たちが座り込んで学習を受けており、
私はあまり他人を入れて写真を撮るのが好きではないものですから撮影しませんでした。
したがってこの写真は資料からのものです(;^^)

この絵はアメリカのコレクターの邸宅を飾っていたそうで、
例えばロシアの富豪シチューキンが邸宅に掛けていた有名な『ダンス』よりも、
こちらのほうが色も形もモダンな印象ですね。
マティスが後年没頭したという切り紙絵を彷彿とさせます。
シチューキンの所有していたものはこちら↓


マティス 『ダンス』  (エルミタージュ美術館蔵)


ボナール 『昼食』 1932年

画家の最愛の妻・マルトをモデルに描いたもの。
画家と出会って32年後に初めて本名が明らかになったとか、
一日の大半を浴室で過ごすとか、来客中でも突然席を立ち入浴を始めるとか、
そんな不思議ちゃんなマルトの様子がよく出ているな~と思いました(;^^)
やわらかい日差しに包まれて、幸せそうにじっとしている猫のようです。


キスリング 『赤いソファーの裸婦』 1937年

胸の膨らみの下部とか、わき腹とか足とかの、このうっすら赤みをさしたところがエロティック!
カバネルの『ヴィーナスの誕生』もビックリですわね(←そーゆー目で観てたのかい)
キスリングはポーランド出身のエコール・ド・パリ(パリ派)と呼ばれた画家のひとりで、
その中でも私が見る限りはとても美男子ですし、明るい性格だったようですから、
モデルたちも描かれる喜びに満ちていたという風が、私には感じられます。


カバネル 『ヴィーナスの誕生』 (オルセー美術館蔵)

※エコール・ド・パリとは、20世紀の初頭に海を渡り、パリで制作を始めた外国人画家の総称で、
モディリアーニ、シャガール、スーティン、そして藤田嗣治もそのひとりでした。


フジタ(藤田嗣治) 『寝室の裸婦キキ』 1922年

モンパルナスの女王と呼ばれ、画家たちの間で非常に人気があったというモデル・キキの肖像。
独特の細い線は、日本画に用いる面相筆というものを使っているそうです。
外国人であるのに日本人のような面差しをしていると思いませんか?
さらにはとても威厳を湛えていてまさに女王の風格(@_@)


(左) ヴァン・ドンゲン 『スフィンクス(菊の女)』 1925年
(右) ヴァン・ドンゲン 『花を盛った水盤』 1917年

左の絵は私が一番楽しみにしていた作品です(^^)
暗闇に浮かぶ首の長~い、少々怪訝そうなマダムと、差し出された花瓶がミステリアスですよね。
菊の花に青磁の花瓶という東洋趣味がいかにも上流という感じ。
銀の絹糸で織られたものでしょうか、光沢のあるアール・デコのドレスも素敵です~♪

オランダの小村出身のヴァン・ドンゲンは、貴婦人の肖像画を描き、
パリの社交界で大成功を収めた画家でした。
その成功の影には一人の美貌と知性を兼ね備えたモデルの女性がいたそうですから、
この絵はもしかすると、その彼女に畏敬の念を込めて捧げたものかもしれません。


ドローネー 『カーディフのチーム』 1912~13年

キュビスムの技法で現代文化を描いたドローネーの作品。
数点ありましたが、どの絵にもエッフェル塔が描かれていました。
街角のカフェに掛けてあったら素敵でしょうね、パリのカフェにいるということを実感できそうです。


(左) ユトリロ 『ブラン・マントーの教会』 1911年
(右) ユトリロ 『ベルリオーズの家』 1914年

今回の旅では、大好きなユトリロの絵を多く見ることが出来て幸せでした(*^^*)
アルコール依存症の治療の一環として、また母親の喜ぶ姿を見たいがために絵筆を握り始め、
入退院を繰り返し、精神状態が不安定であった私生活の中で描いたとは思えないほど、
理路整然としている作風が好きなんです。
寂しさも感じるのですけれど、どこか優しいところもあるんですよね。

父親もわからぬままユトリロを生み、その後は祖母に預け寂しい思いをさせた上、
挙句の果てにはユトリロの3歳年下の親友と結婚し、ユトリロを邪険にしたというなど、
あきれた人物のシュザンヌ・ヴァラドンは、モデルであり素晴らしい才能を持った画家でもありました。


シュザンヌ・ヴァラドン 『モーリス・ユトリロの肖像』 1921年 (モーリス・ユトリロ美術館蔵)

悔しいけれど、力強い筆致の素晴らしい作品だな~と思います(;^^)
こちらから見て右目の下の膨らんだ部分とか、写真と比べるとよく特徴を捉えていることが分かりますし。
また、このユトリロの眼差しに母親への思慕がみなぎっているように見えませんか?
また、自分への、息子の揺ぎ無い愛情を確信しているような、
ヴァラドンの自信に満ち溢れている様子が伝わってくるではありませんか(怒)
そんな目でママンを見ちゃだめ、ユトリロちゃん!
そんなにママンが好きなの? ユトリロちゃん!

ユトリロの絵が売れ始めた際には、その得たお金で年下の夫と贅沢三昧の生活を送ったというヴァラドン…
そのような母親に対してでも、ユトリロは最後まで愛を捨て切れなかったようで、
彼女の葬儀には、絶望のあまり参列できなかったほどであったということです。

しかしそんな母親の元に生を受けたからこそ、今日ユトリロの数々の傑作を
私たちは観ることができるのだと思うと、複雑な心境になるのでありました。

絵画の他、数年前亡くなったナム・ジュン・パイクの映像など、
現代アートも展示してありました。


作者不詳
↑え~、これも多分アート作品だと思われます(;^^)
小部屋の中にタウンページがびっしり。
パリにてまさか自分の居住区の電話帳を見かけるとは思いませんでした。


作者不詳
↑こちらは、お子ちゃまの古着が山と積まれている展示室。
色がカラフルなので、アート作品にしようという発想も分からなくもありません。


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映画 『ピンチクリフ・グランプリ』 [映画 は行 *Movie]


*監督 編集 アニメーション* イヴォ・カプリノ
*脚本* ヒェル・アウクルスト、イヴォ・カプリノ、他
*撮影* チャールズ・パティ、 イヴォ・カプリノ
1975年 ノルウェー

*あらすじ*
ノルウェーのとある場所にあるピンチクリフ村。
村はずれの切り立った崖の上の一軒の家には、
自転車修理工のレオドル、二人の助手であるソランとルドビグが暮らしていました。
グランプリレース3連勝中のルドルフはレオドルの元弟子。
しかしそれはレオドルの発明を盗んで製造したマシンのおかげなのでした。
それを知ったレオドルたちは、自らもカーレースに挑むことを決意します。
モスクワ国際映画祭グランプリ(児童映画部門)、同 最優秀アニメ映画賞受賞作品。

                        ****

30年前のノルウェー本国での公開時には、映画館に長蛇の列ができ、
ノルウェーの映画史上、観客動員数No.1の座を未だに明け渡していないという
記録的大ヒット作品だそうで、5年の歳月をかけて撮影に取り組んだイヴォ・カプリノ監督は元々は家具職人。
そのクラフトマンシップが存分に生かされた、芸術的ともいえる素晴らしい映画でした。

大筋のストーリーはとても単純ながら、例えばカーレースに出場する資金調達と、
その機会を得るための方法など、随所に粋で愉快なアイディアがいっぱい。

そして、なんといっても思いやりと優しさがいっぱい!
これは愛をテーマとした作品なんですね、ココロがとても温かくなりました(*^^*)
気の遠くなるような、コマ撮り撮影の作業の忍耐力、情熱、
そして人形に注いだ愛情が、その人形たちを通じて観客に伝わってくるのです。


* 主な登場人物 *
(左)レオドル…自転車修理工で発明家。
(中)ソラン…いつも陽気で前向きな性格の鳥。
(右)ルドビグ…心配性のハリネズミで、花粉症だけれど、お花を育てるのが大好き。

大好きなレオドルのために、陽気なソランは素敵なアイディアで、
なんとかレースに参加させてあげようとあれこれ行動したり、
レーシングカーを製造するのをお手伝いしたりするのですが、
心配性のハリネズミのルドビグは、ドジばかりしているのです。

けれど、そんな彼をレオドルとソランは、怒ったり悲しんだり呆れたりすることはまったくありません。
いつも優しい眼差しで見守っていてあげるんですね。。。とても慈愛に満ちています。
ああ、思い出しただけでも目頭が熱くなる~~~(T▽T)

やがて苦労の甲斐あって、3人…否、一人と二匹はレースに出場、
これが、人形アニメとは思えないほど大迫力の、手に汗握るレースシーンで圧巻です!

ドライバーとして車に乗り込んだレオドルと助手をつとめるソラン、
マシンは最高に優秀な設計と技術によってカンペキ☆
しかしライバルの意地悪によってトラブルが発生してしまいます。
けれども、レオドルじいさんはいっこうにひるむことなく、
沿道の声援に応えたりして余裕~vの走りをみせるのでした。

競争心はあっても、何が何でも勝ってやろうというガツガツしたところはなく、
ここでも互いを思いやる姿が見られてとっても微笑ましい。

困難に直面してもひるむことなく、人を押しのけるような利己主義に陥らず、
まあ、なんとかなるさ、と楽観的に、今このときを楽しもう…
人生においてもそんな生き方をしてみたら?
と、レオドルにアドバイスもらった気分です。

観終えた後、素晴らしいレースシーンとその撮影技術、そしてなんと言っても登場人物たちが
互いに相手を思いやる温かい気持ちに、思わず拍手喝采したくなる…
そんな方も多かったのではないでしょうか。
私は、皆が静かに席を立って、出口に向かう光景になんとなく違和感を覚えました(;^^)
しかし、皆さんの顔には笑顔があったのですよね、
きっと誰もが胸の中で拍手を贈っていたことでしょう♪

それにしても、この映画、30年前のリバイバルとはいえ、
古さなんて全く感じさせず、けれども人形のぬくもりもちゃんとある素敵な映画ですのに、
あまり多くの映画館で上映されないのが残念ですね。
パンフやチラシには“文部科学省特選”と書いてあるんですよ、それなのに、
渋谷の100席あまりのミニ・シアターではお子ちゃま連れは足を運びづらいでしょうに。

でもこれから順次全国で上映されるようですから、
少しでも多くの人に観てもらえるといいなと思います。
ぜひ、温か~い愛を体いっぱいに感じて下さい^^

公式サイト→http://www.pinchcliffe.com/

その他、以下は私のお気に入りの人形アニメーション☆

NHKプチプチ・アニメ カペリート カペリートの魔法

NHKプチプチ・アニメ カペリート カペリートの魔法

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2003/12/17
  • メディア: DVD


***キノコのカペリートが魔法を使ってさまざまに変身する姿が可愛いらしい
NHKのクレイアニメーション『カペリート』。

PINGU DVD SERIES 6 SPECIAL BOX

PINGU DVD SERIES 6 SPECIAL BOX

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2007/02/15
  • メディア: DVD


***キャラクター商品でもおなじみの『ピングー』。
兄弟の愛が微笑ましいのですよね、氷の上をペタペタ歩く姿もキュート(≧▽≦)


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お絵かき*Roc Montandon* [お絵かき*Painting]

数ヶ月ぶりに絵を描いてみました、A4の用紙に鉛筆とシャープペンで描いたものです。
ペインター9を持っているのですが、ある事情で使っていません。
気が向きましたら、後日、色をつけてみようと思います(^^)

ロックちゃんとガブリエル・ガルコを描くことはとても大きな夢でしたので、
ひとつの目標をとりあえず達成することができて、まずまず満足しています。

あまり似ていないので、手本の写真はちっちゃく貼り貼り(;^^)

衣装はディオール・オム。
光沢のあるシルクのシャツが輝くブロンドとして呼応して、
もしくは色合いが互いに引き立てあって、とっても素敵ですね☆

それにしても、本当にロックちゃんは美しい…
うまく表現できないのですけれど、やはり両性具有的な美しさというのが的確でしょうか…

魔的な魅力:::悪魔のような美しさ@恐るべき美貌を持つ@@@モンタンドンさま***

(↑megumiさん風 )

モンタンドンさまについては、どこかで記事を読んだのですが、
詳しくは忘れてしましました(;^^)
覚えているのは、出身はスイスであるということ。
スイスの国語は独語、仏語、伊語、他、ですので、
できればチューリッヒ出身の独語が私にとっては理想です。
「グーテンダーク、イッヒ、ロック・モンタンドン!」

とにかく長々と見つめていると、別の星から来た異星人のような、
例えば、アンドロイドなのではないかとさえ思えてくる独特の魅力があります。

ロックちゃんがチーズフォンデュをフーフーして食べてる姿なんて、
私には想像できないですし(笑)

というわけで、ロックちゃん実は、夜ごと美女&美男の生き血を啜る吸血鬼だった!
というのはどうでしょう?


↑ 「あぁぁ~、おなかすいたっ! 新鮮な生き血、吸いたい~。」

…空腹により、かなり苛立ってらっしゃる態のモンタンドンさま。 
叩きつけるように弾くピアノは、ショパンの『幻想即興曲』あたりでしょうか。


↑ 「今夜の獲物はお前だ!」

…どうやらお仕事先のコレクション会場で、ようやく獲物にありつけたご様子。

しかし、雄大な大自然が多いスイスご出身のロックちゃんは、
案外、野生児だったりするのかも!?


↑ 「おお、よしよし、ボクの可愛いペーターや~。」

…獰猛な獣もこの通り、手なずけてしまうなど造作無いことなのでございます。


ナイスバディなモデルたちの中でも群を抜いてスタイルの良いロックちゃん。


ちなみに、フェデリコ・モヤ~ノも、手足長すぎ!のアンドロイド体形。


それに比べて、モデルとしては足が○くてあまりスタイルのよろし○ないデュフールさま。
(↑狂信的な海外のファンの方に、もしも見られたら怒られそうなので伏字(;^^))

でも、そんなところに逆に色気を感じるのであります…アイシテル♪

お話し戻りまして、さてさてこの様にエキセントリックな美貌のロックちゃん、
将来の展望はどんなかしら?
ありきたりだけれど、やっぱり俳優としての彼も見てみたいですね。
どんな役がいいかしら…

わたしにとっての彼のイメージは詩人のランボーですので、
レオナルド・ディカプリオさまがそのランボーを演じた
映画『太陽と月に背いて』のリメイクなどぜひ観たいです。
勿論、ヴェルレーヌ役のデビッド・シューリスとのラブシーンもございます。。。(;゜∀゜) イヤ!
(ちなみに何故ロックちゃんのイメージが
ランボーなのかという理由は こちら。)

太陽と月に背いて

太陽と月に背いて

  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • 発売日: 2007/01/27
  • メディア: DVD

更には、アンドロイド的な魅力ということで、ミラ・ジョヴォヴィッチが異星人を演じた
映画『フィフス・エレメント』の続編とか。
当然、ブルース・ウィリスとのラブシーンがございます。。。(;;゜∀゜) イ、イヤッ!

フィフス・エレメント

フィフス・エレメント

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/11/02
  • メディア: DVD


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1月中に鑑賞した映画 *まとめ* [映画 その他 *Movie]


『フランダースの犬』
*監督* ケビン・ブロディ
*出演* ジェレミー・ジェームズ・キスナー as ネロ
      ジェシー・ジェームズ as 幼少時代のネロ
      ジョン・ボイド as 画家のミシェル
1998年 アメリカ

*あらすじ*
19世紀のベルギー、フランダース地方。
祖父と二人きりの貧しい生活を送る少年ネロは、ある日、
道端に捨てられていた犬を拾い、パトラッシュと名づけて共に暮らすようになりました。
絵を描くことが大好きなネロは、画家のミシェルに才能を見出され、
作品をコンクールへ出品するよう勧められます。
日本ではアニメ版が放映され、多くの人々に愛される名作。

                         ****

私にとって、悲しすぎて二度と観られないアニメが、
『ほたるの墓』と『フランダースの犬』なのです(p_;)
なので、録画をしたものの長い間観ることがなかったのですが、
この度、意を決してようやく鑑賞することができました。

なぜ、それほど苦手としている悲しいお話しの映画なのに観ようとしていたのかと言いますと、
イーサン・ホークとグウィネス・パルトロウ出演の『大いなる遺産』に出ていた
子役のジェレミー・ジェームズ・キスナー君が出ているという邪な理由からなのでした(;^^)

↑どうです~? スッキリとした目鼻立ちで綺麗な男の子でしょう(*^^*)
アロア役の女の子よりもず~っと美人でした(笑)
そんなわけですから、アロアのお父さんが、大切な一人娘に近づかせんとする態度には、
納得がいかないというか… それはこっちのセリフでいっ! (←江戸っ子風)
といいたいというか… すっかりネロ美少年の母親気分です(笑)

アロアの父親は、若い頃貧乏で苦労したため、画家を目指しているネロの将来に不安を感じて、
アロアとネロを引き離そうとするのです。
ネロでは経済的に娘を幸せに出来ないと判断するわけですね。

いまでも、そういう風潮ありますよね、私はそういう父親の心理が好きではありません(;^^)
なぜ、女性が幸せにしてもらおうとするのでしょうか。
女性の実家が裕福だったり、経済的に力があれば男性を幸せにするという形でもいいのではないでしょうかね~。

また、昔自分がやんちゃしていた父親ほど娘の結婚相手に厳しいなんて聞きますけれど、
高望みしては駄目ですよね、この世は因果応報の法則があるのですから。
昔自分は人を泣かせてきたけれど、娘にはそんな風に泣かされてほしくない…
娘と父とは別の人格だとしても、私にはムシが良すぎる言葉に思えてなりません。

話の大筋はだいたいアニメ版と同じですが、
パトラッシュがセントバーナード犬ではなくて、真っ黒い毛で覆われた犬でした
確か原作もそれと同じだと聞いたことがあります。

そして、絵の才能のあるネロ少年は、実は有名な画家の子供であり、
また、互いに親子だと気付かないまま、その画家に才能を見出され、
楽しいひとときを過ごすというシーンがありました。

そのままやがては実は親子だと知れて、ハッピーエンドで終わるのか、
それともやはりネロはお母さんの元へと旅立ってしまうのか!?

日本ではアニメ版での悲しいラストシーンでおなじみですが、
アメリカなどではハッピーエンドで公開されたそうで、
日本で販売されていたDVDには、例の悲しいラストとハッピーエンドの
両バージョンが収録されているそうです。

冷静と情熱のあいだ

冷静と情熱のあいだ

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2005/03/02
  • メディア: DVD


『冷静と情熱のあいだ』
*監督* 中江功
*出演* 竹之内豊 as 順正
      ケリー・チャン as あおい
2001年 日本

*あらすじ*
フィレンツェの工房で絵画の修復師として修行中の順正は、
ある日、十年前に別れた恋人のあおいがミラノに住んでいることを聞かされ、
彼女を忘れることができないでいた順正は、早速彼女を訪ねますが、
あおいは恋人で実業家のマーヴと生活を共にしているという現実を目の当たりにするのでした。
辻仁成と江國香織が男女それぞれの視点から書いた恋愛小説を映画化したもの。

                     ****

最近、メディチ家関連の本を読みましたら、単純な私は無性にフィレンツェに行きたくなりまして(;^^)
とりあえず、フィレンツェを舞台としたこの作品で行った気分になってみました。

最初は、どうしてヒロインがカタコト日本語のケリー・チャンなのか、
理由が分かりませんでした、なんだか違和感があるのですよね~(;^^)

でも、彼らが出会ったシチュエーションを知るとその気持ちも変わってきました。
順正(竹ノ内さん)が、外国からの留学生でいつも孤独なあおい(ケリーちゃん)にふと目を留めて、
優しく手を差し伸べてくれる、そして恋が始まるのです。

孤独だった心を暖めてくれた人には、異性に限らず信頼と
親愛の情を抱かずにはいられませんよね、
とても大きな存在になると思うのです。
ですから、長年ずっと忘れられない人となった、
というところに更に説得力を持たせることができたのではないでしょうか。

いつも冷徹な態度や発言をするけれど、実は心の優しい?椎名桔平さんの役も素敵でしたし、
ユースケさんとか篠原涼子さんとか、脇を固めるキャストも素晴らしい配役だったと思います。

スパルタカス スペシャル・エディション

スパルタカス スペシャル・エディション

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2006/09/21
  • メディア: DVD


『スパルタカス』
*監督* スタンリー・キューブリック
*出演* カーク・ダグラス as スパルタカス
      トニー・カーティス as アントナイナス
      ローレンス・オリビエ as クラサス
      ピーター・ユスティノフ as バタイアタス
1960年 アメリカ

*あらすじ*
紀元前1世紀のローマ共和国。
奴隷のスパルタカスは剣闘士養成所へと売られます。
仲間と共謀し反乱を起こして養成所を逃げ出したスパルタカスは、
貴族の荘園を襲い、次々に奴隷を解放してゆくのでした。
奴隷軍の反乱に対し名将クラサスは、ローマ軍を率いて鎮圧に乗り出します。
アカデミー賞助演男優賞(ピーター・ユスティノフ)受賞作品。

                     ****

約4時間の大作でしたけれど、コンパクトにまとまっているというのか、
壮大さはあまり感じられず、しかし話が分かり易くて私にとってはいい映画でした。

奴隷として生きてきた者たちが、スパルタカスの先導により解放を求めて反乱を起こすというもので、
最後はローマ軍によって鎮圧され、スパルタカスは捕らえられてしまいます。
しかしラストはその希望は消えることなく連綿と後代まで受け継がれてゆくことを予測させるもので、
初めて人間に火を使うことを教えたギリシャ神話のプロメテウスを思い起こしました。


『プロメテウス』  ギュスターヴ・モロー画

↑お顔がスパルタカス役のカーク・ダグラスに似ているし…(;゜∀゜)

プロメテウスは人間に火を与えたため、神の怒りを買い、捕らえられ、
肝臓ををタカに食いちぎられ、再生してはまた食いちぎられるという罰を科せられました。


『犬神家の一族』
*監督* 市川崑
*出演* 石坂浩二 as 金田一耕介
      松島菜々子 as 野々宮珠世
      尾上菊之助 as 犬神佐清
      富司純子 as 犬神松子
*あらすじ*
製薬会社で莫大な財をなした犬神財閥の創始者である犬神佐兵衛が残した遺言により、
犬神家の人々の思惑がめぐる中、次々に起こる奇怪な殺人事件を、
名探偵金田一耕介が解決してゆく物語。
横溝正史の同名小説を映画化した作品。
                     ****

30年前の前作を数年前観た衝撃を超えることはなかったですけれど、
まあまあ楽しめました。

でもやはり金田一役の石坂さんも、等々力警部役の加藤武さんも、御歳を重ねられて、
迫力にかけましたので、それはしかたのないことですから、
もっとドラマチックに、megumiさんも仰ってましたが、現代ならではの技術を使って、
工夫した作品にしてもよかったのではないでしょうか、例えば衣装とかセットとか。


『高慢と偏見』
*監督* ロバート・Z・レオナード
*出演* グリア・ガーソン as エリザベス
      ローレンス・オリビエ as ダーシー
1940年 アメリカ

*あらすじ*
18世紀末のイギリス。
ベネット家の5人姉妹の次女のエリザベスは、
舞踏会で富豪のダーシー卿と出会いました。
その高慢な態度に反感を覚えたエリザベスでしたが、
やがてそれは自分の偏見であったことを気づき、彼に心を寄せるようになります。
イギリスの女流作家ジェーン・オースティンの名作を映画化。

                 ****

ローレンス・オリビエの夢見るようなあの瞳…彼のMr.ダーシーはスウィートで、
私にはとても甘えん坊さんに見えました♪
BBC製作のドラマ版やキーラ・ナイトレイちゃん主演の『プライドと偏見』とは、
また少々違ったストーリー展開でして、
全体的にあまり辛らつではなく軽やかだったという印象です。

このDVDは500円で買ったのですけれど、
名作映画が、このような安価で買えるとは驚きですし嬉しいですね(^^)v

『恋人たちの失われた革命』
ブログに感想アップ済みでございます。


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ブリヂストン美術館 ~じっと見る 印象派から現代まで~ [美術*Art]

先週末、西洋の近・現代美術から、日本人画家による洋画などを収蔵する
ブリヂストン美術館に行ってきました。

以下は私が特に気に入った作品です。


ルノワール 『座るジョルジェット・シャルパンティエ嬢』 1876年

ルノワールのパトロンであった出版社を経営する実業家の愛娘を描いたもの。
当時、ルノワールの描く裸体画は“腐った肉体”と酷評され、
悲嘆にくれていたときに理解を示してくれたのがシャルパンティエ氏だそうで、
彼への感謝の気持ちと、子どもが大好きであったというルノワールの
優しい眼差しで、至福感に満ちている素晴らしい作品でした。

97.8cm×70.8cmの大きさといい、このジョルジェットちゃんの大人びたポーズといい、
堂々とした風格です。

また、さすがは裕福な家庭らしく、家具調度も豪華なんですよね、
例えば、金の鋲をうってあるアンティーク風の椅子とか、
絨毯の柄とか質感とか…重厚感たっぷりでこちらも目を見張るものがありました。

更に彼女の着けているネックレスは、サンゴだそうで、魔除けの意味があるとか。
ご両親にとても愛されてたのね~、ジョルジェットちゃん(*´v`*)

これは、この美術館の白眉といえる作品なのではないでしょうか。

しかし、こんなところで、ジョルジェットちゃんに会えるとは…(嬉涙)
実は、私がルノワールの絵で一番好きなのが、
『シャルパンティエ夫人と子供たち』なのです。


ルノワール 『シャルパンティエ夫人と子供たち』 (メトロポリタン美術館蔵)

左端がジョルジェットちゃん、6歳。


ゴッホ 『モンマルトルの風車』 1886年

まだ南仏へ向かう前だからか、色調も暗めで、
あの独特の弾けるような筆致でもないので、
ゴッホだと言われなければ、私には到底判断できない絵でした。


シニャック 『コンカルノー港』 1925年

シニャックの絵は割りと好きです、この神経質そうな点描が(笑)


ゴーギャン 『馬の頭部のある静物』 1886年

後に因縁とも言える縁を結ぶことになるゴッホと同年に描かれたものを、
同時に観ると、なにやら感慨深いものがありますね。

ゴーギャンといえば、タヒチでの風景画がおなじみですので、
東洋趣味の静物を描いた絵とは、私にとってとても新鮮でした。
同じ点描画法だからなのか、シニャックの作品のそばに展示されていました。


ボナール 『桃』 1920年 (実際の作品はカラーです)

ボナールといえば、やはり、南仏のまぶしいほどの光の中に佇む、
妻のマルトをモデルに描いたものが有名ですよね。
このようにしっとりと描かれた静物画という題材は珍しいのではないでしょうか。


ルオー 『ピエロ』 1925年

20世紀最大の宗教画家と言われるルオーの作品群の部屋は、
厳かな空気に包まれていました。
この人物画も、深く深く瞑想しているのが伝わってきます。

特徴的な太い輪郭線は、転地療養で訪れたエヴィアンで見たアルプスの山並みの
様子から影響を受けたというそうですが、私はどちらかというと、
画家になる前に学んだステンドグラスの技巧の影響ではないかと思います。
だから、彼の作品の前に立つと、教会にいるような粛々とした心持になるのだと…(単純!?)


牛島憲之 『タンクの道』 1955年 (実際の作品はカラーです)

実際はうっすらとした紫の色合いの美しい絵です。
この無機質な風景に、なぜかとても惹かれました。
例えば、ジャック・タチ監督の映画『ぼくの伯父さん』に出てくる、
モダンな家と街並みみたいではありませんか?
クリーム色の大理石製(多分)のシンプルな額も印象的でした。


ヴァン・ドンゲン 『シャンゼリゼ大通り』 1924-1925年

ヴァン・ドンゲンの作品はあまり知らないのですが、
アール・デコの衣装の女性像が大好きです。
この可愛らしい絵もいいですけれど、
昨年訪れたパリ市立近代美術館にある『スフィンクス(菊の女)』という絵が、
もっと写実的に描かれていて、スタイリッシュで謎めいていてとっても素敵なんですよ~。
後日、ブログにアップしたいと思っています。


デュビュッフェ 『暴動』 1961年 (実際の作品はカラーです)

実際の作品は、赤を基調として描かれていて、
アンソールの絵のような感じでした。

これはなんと言ったらいいのでしょうか…
狂気にとり憑かれているというのか、魂がむき出しで叫んでいるというのか…
かなり怖いです(;^^)

何かに扇動されて突き動かされている感じですよね。
これはどんな“暴動”なのかは分からないですけれど、
最近、イタリアのサッカー場で起きた騒ぎとあいまって、
群集心理のような、人間の秘めたる恐ろしさを思い考えさせられる作品でした。

ちなみに、アンソールの絵はこちら↓


アンソール 『陰謀』 (アントワープ王立美術館蔵)

その他、ロダンやブールデル、更にはブランクーシなどの前衛的な彫刻や、
エジプト、ギリシャの古代美術品など、幅広い分野のコレクションを堪能できました。

また、ミュージアムショップや、白を基調とした内装のカフェも開放的でとても素敵なので、
鑑賞後に、または合間にゆっくりお茶を楽しみながら、
たとえばお気に入りの美術品について語り合うのもいいですね。
皆さんも、今度の週末にぜひ行かれてみてはいかかでしょうか、オススメです(^^)

公式サイト→http://www.bridgestone-museum.gr.jp/


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★ レッズフェスタ 2007 ★ [サッカー*Football]

先日の日曜日に、さいたまスーパーアリーナで行われた
浦和レッズのファン感謝祭の“レッズフェスタ”に、
家族が遊びに行って写真を撮ってきましたので、簡単にご紹介したいと思います(^^)

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映画 『恋人たちの失われた革命』と“アクターズ・スタジオインタビュー” [映画 か行 *Movie]


*監督* フィリップ・ガレル
*脚本 台詞* フィリップ・ガレル、 アルフレッド・ラングマン、 マルク・ショロデンコ
*撮影* ウィリアム・ルプシャンスキー
*音楽* ジャン=クロード・ヴァニエ
*出演* ルイ・ガレルasフランソワ、 クロティルド・エスムasリリー 他
2005年 フランス

*あらすじ*
1968年、パリ5月革命。
20歳の詩人・フランソワは、徴兵の召喚を拒否し、
仲間と共に機動隊と衝突するなど闘争を繰り返します。
1969年、若者たちは共同生活を始め、夢や理念、そしてもはや革命についても語るだけとなり、
孤独や不安、憤りを抱えながら、パーティやドラッグに溺れるなど、自堕落な日々を送っていました。
そんな中、フランソワと彫刻家を目指す女性・リリーは出会い恋に落ち、
互いに理解を深め、その愛は永遠のものと信じるのでしたが、
やがて彼ら若者たちはそれぞれの道を模索し始めてゆきます…。
ヴェネツィア国際映画祭 銀獅子賞(監督賞)、オゼッラ賞(技術貢献賞)受賞作品。
                           ****
ルイ・ガレルの時に憂鬱で、時に力強く光る黒い瞳、
白い肌にかかる漆黒の巻き毛の美しさ!
白と黒のくっきりしたコントラストとこっくりと深い感触のルプシャンスキーのモノクローム映像は、
それを十分に際立たせていて素晴らしかったです。

モノクロームの世界、少ないセリフ、場景と表情とを淡々と映し出す…
そんな調子での3時間は、危うく集中力が途切れそうな瞬間もありましたけれど(;^^)、
まるで詩を読むのと同じように、言葉(セリフ)を読んで、合間の余韻を楽しみ、
文章(俳優の表情や仕草)から自分なりに思いをめぐらせる…
そんな感じで退屈さは無く、素敵な時間を過ごせました。

しかし、詩にありがちな、言葉がただ、たゆたうような、意味無きものあるいは不明瞭ではなくて、
しっかりとした物語性を持っていて、悩める若者たちの心境が伝わってきます。

また、私はガレル監督作品の“節度”のあるところも好きですね。
革命の夢ついえて行き場の無い情熱とか、挫折感、虚無感などが渦巻く共同生活で、
ドラックに溺れる自堕落な生活でありながらも、それほど破滅的にみえなくて、
そういうところがなんとなく共感を覚えてしまいます。

その点、どうしても比べてしまう、やはりパリの5月革命を軸に描かれた『ドリーマーズ』では、
私から見ると、なんとも突飛であるので現実味が湧かなかったりします。
ちなみにその『ドリーマーズ』、同じくルイ・ガレル主演ということで、
今回の作品でもそれを意識したかという問いに対して、監督いわく、
『ドリーマーズ』撮影以前に、もうこの作品の脚本は書かれていたとか。

“20歳のときの体験を、息子のルイが20歳となったまさにこの瞬間に撮っておきたかった”
というあたり、数々のガレル監督の自伝的作品の中でも、
とりわけ強くナルシシズム漂う作品となったのではないでしょうか。

社会の現状を変えたいという若者たちの情熱も、学生以外の一般市民、
大人たちとは温度差があったように私には見えましたが実際はどうだったのでしょうか。
警察に追われてフランソワが逃げ込もうとしたアパルトマンの住民からは冷たくあしらわれ、
また、闘争に加わった別の青年の母親は、その青年(息子)の革命への疑問の言葉に
背を向けるようで、その表情には明らかに諦めの色がみえていましたし。
若者たちも情熱が冷めて、大部分がいつかはそんな大人になっていくという暗示にも思えました。

“革命後夜”、共同生活を送っていたフランソワたちは、やがてそれぞれが自分の道を模索しはじめ、
ある者は新たな夢に向かって歩き出し、ある者はパリから追われるように異国へと向かいます。
果たしてフランソワは現実と向き合い新しい道へと進むのか、
それとも“ドリーマーズ”(夢想家)であり続けたのか…
それは、あなたの目でぜひ確かめてみて下さい(^^)

ところで、劇中、彼らが沈思する姿を延々眺めていましたら、
そういえば最近、もの思いに耽ることもない自分に気がついたのでした。
なんだか一日の一分一秒がもったいなくて(;^^)
たまには自分をじっくり振り返るのも大切ですよね。
ということで、突然ですが、いつもお世話になっておりますDirector’s Chairの豆酢さんが、
“アクターズ・スタジオ・インタビュー”に回答されていらっしゃいましたので、
私も頂いて回答することにしてみました(^^)v ↓

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