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映画 『ジョルジュ・バタイユ ママン』 [映画 さ行 *Movie]

*監督* クリストフ・オノレ
*製作* パウロ・ブランコ
*撮影* エレーヌ・ルバール
*出演* イザベル・ユペール as エレーヌ(ママン)
      ルイ・ガレル as ピエール
      エマ・ドゥ・コーヌ as アンシー
      ジョアンナ・プレイス as レア

*あらすじ*
崇拝する美しいママンに会うため、17歳の青年ピエールはカナリア諸島へと訪れます。
幼い頃から嫌悪していた父親が亡くなり、
愛する母との生活に胸躍らせるピエールでしたが、
やがてママンは淫らなその魔性を露呈させ始め、
ピエールの心は恐怖と困惑に支配されるのでした。
原作は、“死とエロス”をテーマとした思想で知られる、
フランスの異才ジョルジュ・バタイユの遺作 『聖なる神 -わが母-』。

                      ****

この映画は、2年ほど前に旅先のパリのホテルのテレビで偶然観ました。
有料チャンネルでもないのに、無修正でした(;゜∀゜) 日本ではとても考えられないですよね。
しかしそういえば、フランスの超有名ブランドのイヴ・サンローランが、
香水の広告に全裸の男性モデルを起用したことがあったことを考えれば、
それも当然かもしれません。

字幕なしのフランス語でしたので、詳しい内容が分からなかったわけですけれど、
その衝撃的な映像と、そしてなんと言ってもルイ・ガレルの美しさが忘れられず、
日本で公開&DVDが発売されることを心待ちにしておりました。

原作であるジョルジュ・バタイユの『聖なる神 -わが母-』を読んだ後ですと、
映画は割りとあっさりと仕上げてあるという感想をお持ちになる方も多いのではないでしょうか。
映画では現代のカナリア諸島が舞台となっていますので、
その享楽的な太陽と歓楽街の下で行われる狂宴ではそれほど淫靡なムードはなくて、
あっけらかんとした破廉恥な馬鹿騒ぎといった具合に思えました。

それに比べて、原作でははっきりした年代は分からないのですが、
登場人物たちが馬車に乗っていたり、
女性の下着について“リンネルのズロース”などど表現されていますから、
ざっと100年くらいは前の設定なのでしょうか、とにかく時代が古いということで、
原作のほうが重苦しい背徳感があって、よりエロティックさが感じられるのです。

また、息子のピエールがなぜ母親のエレーヌをそれほど激しく愛し独り占めしたがるのか、
映画ではいまひとつ伝わってこないですよね、
原作によりますと、ピエールの父親は酒癖が悪く、頻繁に母に暴力を振るっていたため、
ピエールは幼少時から、ひどく父親に嫌悪感を抱いていたという背景があったわけです。
いわゆる、典型的なエディプスコンプレックスを抱いていたと言えるでしょうか。
そしてその父が死んだ後、エレーヌはしばらく喪服と寡婦のヴェールを着けた姿で、
放蕩を繰り返していたようなあたり…
さらには、エレーヌがピエールに懇々と言いきかせたり、
手紙で心情を吐露したりしているところもあって、
エレーヌの煩悶とピエールの困惑が、さらに官能性を高めていたように思いました。

それから、これもまた原作から受ける印象ですと、
ピエールからみた母親は、その本性を現す前には割りと貞淑であったような様子から、
私はエレーヌ役に、イザベル・ユペールではなくて、
イザベル・アジャーニであったらよかったな~と思うのですが、どうでしょう?(゜∀゜)
息子は父親の死後、母親の正体を知って激しい衝撃を受けるわけですけれど、
ユペールですと、すでに性的倒錯がずっと以前からあるという先入観でもって観てしまうのです、
…処々の理由から(笑)
まあそれはともかく、エレーヌは14歳という若さで息子を産んだというくだりも、
アジャーニのあの面容、美貌なら説得力があると思いますし、
美しい黒髪同士の母と息子、アジャーニとルイの饗宴が見たかったということもあります(*´v`*)


「本当に私を愛しているのなら、私のふしだらさも愛しなさい。」


「…はい、仰せのとおりにいたします、僕の美しいママン。」 (←とは言いません。)

とにかくこの映画、嫌悪感を抱く人も多いようですね。
私も、何もそこまで堕ちなくとも快楽は十分得られるでしょうよ(´д`)、
とツッコミながら観てましたが…。
エレーヌ自身の淫蕩な性質は仕方がないとしても、
愛しい息子をその同じ道へ導いてしまうというのはやはり理解できませんね、
バタイユによりますと、 “エロティシズムとは禁忌を犯すことであり、
それは常に死と結びついている” ということなのだそうですから、
意識的に破滅と隣り合わせに立たせるなんて考えられません。
一見、親離れさせるようにみえて、実は息子を支配しているわけで、
自分のためなのか、息子のためなのか…なんだかよくわかりませんね(´~`)
そんなことで、やはり息子であるローマ皇帝のネロを誘惑したという逸話のある、
悪名高きアグリッピーナの昏迷に通ずるものがあるように思いました。

ジョルジュ・バタイユ ママン

ジョルジュ・バタイユ ママン

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2007/03/02
  • メディア: DVD

聖なる神―三部作

聖なる神―三部作

  • 作者: ジョルジュ バタイユ
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 1996/06
  • メディア: 単行本


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江戸うっどスキー

先日、「パリの中で」というルイ・ガレル主演の映画をみましたが、フランス語が全く分らず、泣きました(笑)しかし、オールすっぽんぽんで(゚∀゚)!!
これは、また、妖しげな映画ですね。ちょっと、観たくなりました。
by 江戸うっどスキー (2007-05-17 00:42) 

kurohani

ルイ・ガレル君噂のマザコン(?)映画ですね?何時か観なければ!と思いつつまだ観れてません。ママンがイザベル・ユペールなんて素敵♪でもミカエラさんおっしゃる通り意外性が無いと言えば無いかも?
by kurohani (2007-05-17 02:50) 

ミカエラ

■江戸うっどスキーさん、こんにちは(^^)

>>「パリの中で」というルイ・ガレル主演の映画をみましたが
↑Dans Parisという映画ですよね、ロマン・デュリスも出ているそうで、
私も観たいです><

>>オールすっぽんぽんで(゚∀゚)!!
↑Wow(゜∀゜) ガレルはドリーマーズといい、ママンといい、
ファンであっても観たいくないような、恥ずかしいシ演技をさせられることが多いですよね(;^^)
今度、またクリストフ・オノレ監督でLes Chansons d’Amourという作品が、
カンヌ映画祭に出品されるそうで、これはミュージカル風でコミカルっぽいですから、
ルイの新たな一面を見ることが出来そうですね~。
http://www.youtube.com/watch?v=5gvFBo-IgGc
by ミカエラ (2007-05-17 16:44) 

ミカエラ

■kurohaniさん、こんにちは♪

>>ルイ・ガレル君噂のマザコン(?)映画ですね?
↑はい、ガレル@ピエール君、ママンにぞっこんです(笑)
海に向かって「ママ~、ママ~」と言いながら泣きじゃくっちゃったりするんですよ。
あんな美しい息子なら、調教したい気持ちもわかります (え゛)

>>ママンがイザベル・ユペールなんて素敵♪
↑そうですね~^^、私も決して嫌いではないのですけれど、
あまり色気を感じないもので、夜な夜な出歩く“淫婦”らしさは見出せませんでした。
嫌悪感を持たれる方が多くて、確かにわけわからないですが(;^^)、
まあ映画ですし、それほどグロテスクな場面は無いですので、
ぜひお気楽~に、ご覧になってみて下さいませ♪
by ミカエラ (2007-05-17 16:45) 

フルヤマ

フルヤマです。
ミカエラさん、結構この作品に拘りあるみだいだから、ちょこっと思うところを書いてみますね。

まず、大前提として、バタイユってキリスト教が分ってないと、ほとんどなーんにも分らない、と思うのです。

単純に、“エロティシズムとは禁忌を犯すことであり、それは常に死と結びついている”とか言うなら、→じゃあ禁忌を犯さなければ"エロティシズム"は得られないの? "常に死と結びついて”いないエロティシズムは存在しないの?・・って話になると思うのですが、

うん、そうだよ。あるワケないじゃん。

↑っていうのが「カトリック」(!)なのでしょう。 だって、♂の子がちょこっと女装した位で一大事なんだモンw(>『ぼくのバラ色の人生』参照)。まぁ同じカトリックでもオランダとかウィーン辺りだとウィーン少年合唱団が女装で劇やったりで比較的鷹揚そうだけど、フランス=ビヨン辺りじゃその辺とてもディープだったんじゃなかろうかと。

でもって、大方のニホン人同様敬虔なカトリックでもなければバタイユのような「無神論」者でもない、ただの"無宗教"なワタクシなんかが見落としがちな一点は、彼らが本当に囚われているのは、ママンでも無ければ、息子でもなく、"神"だということ!・・←そこの所はとても感覚的に掴み難い。 ほとんど絶望的にワカラナイ。。。 

ただ、傍で見ている者には、禁忌を犯せば犯す程、背徳に執心すればする程、この親子はどんどん深みに嵌っていく。忌み嫌ったかつての父親像からも逃れられず、そもそもバタイユ自身からして、大嫌いな「カトリック」の教義から永遠に抜け出せそうにない、という印象だけが強烈に残ってしまう(合掌)。
何だか、アファナシエフとか、最近薹が立ってきたツィメルマンとか、スキンヘッドで場内真っ暗にしてスポットライト浴びつつ『真夜中のピアニスト』の悪影響ですか?なポゴレリッチを見ている(聞いてる)よう・・極端な解釈、挑発的な言動、古典に対する反逆的な態度←を取れば取るほど、ますます、否むしろ今度こそより本格的に、西洋古典の鎖の中にとことん絡み取られていく感じによく似ている・・かな?(再度、合掌)。

以上で、バタイユに対しての"感想"は【終わり】 より厳密なところは三島由紀夫にでもやってもらって(*`ε´*)ノ彡

それともう一つは、バタイユを素材にした現代の映画であるという側面から。

ミカエラさんも言われるように、ママンがイザベル・アジャーニであったらどれだけヨカッタことか~(´∀`; 少なくとも、それだったらこの映画最後まで見てたと思うw

しかし、ママンの役はイザベル・ユペール。その、イザベル・ユペールを選んだ時点で、少なくとも官能的、というのとは違う方向に映画全体が向かって行ったように思います。
つまり、最初から美しくまとめようとは一切思っていない。そもそも、この作品、撮り方からして結構ヒドイ。ただ単にヘタだとか、あそこのシーンを何とかならなかったかとかそういう問題ではなくて、目線は繋がないは、高感度フィルムのざらつきに補正かけないは、光の焼付け、音の歪は当たり前。カメラが人物に近過ぎで、そもそも誰が何処で何をやってるのか画面の切り取りと繋ぎが混沌としている・・、意図的に(笑)。

その、"意図"した部分なんですけどねぇ~、あんまり成功しているようには見えなかったなぁ~・・バタイユとの関係も今イチ不明慮。最後まで見てればあーそういうことかっていうシーンも見つかったかも知れないけどw

一つだけ言えることは、この作品はあくまでガレルの方に焦点が当てられていて、ママン自身のどーしたこうしたより、息子の母親に対するどーしようもない想いみたいなものをどんより描いてみせました、みたいなところですか? 

それと、監督のオノレはこの作品だけじゃ良く分らない人ですね。他の作品も観てみないと何とも言えない、という感じでした。
by フルヤマ (2007-05-17 21:56) 

豆酢

ミカエラさん、こんにちは!
わ!フルヤマさんもお久しぶりです(笑)。

>ユペールですと、すでに性的倒錯がずっと以前からあるという先入観でもって観てしまうのです、…処々の理由から(笑)
どんな理由かは大概予想がつきます(^_^;)。
私もアジャーニ・ママンで観たかったですねえ。映像がより淫蕩になったことでしょう。
私自身バタイユの理論は1割も理解できてませんし(苦笑)、偉そうなことは言えないのですが、この作品、男性が潜在的に持っているマザコン傾向(皆さんじゃありませんが)を描いた、結構普遍的な物語だったのかなあとも思います(^^ゞ。

そうそう、オノレ監督の次回作、カンヌにて上映されます。ミュージカル・コメディですって!!ど・どんなのだろう…。
by 豆酢 (2007-05-18 15:53) 

ミカエラ

■フルヤマさん、こんにちは♪

バタイユ論、聞かせていただいてありがとうございます!
『聖なる神』だけ読んでみましたけれど、概要だけで真髄はさっぱり掴めませんでした(;^^)
エロティシズムはタブーを犯すこと、というところは、まあなんとかわかるのですが、
なぜ死と結びつくのか意味不明です。…『バタイユ入門』あたり読んでみようかしら。

>>彼らが本当に囚われているのは、ママンでも無ければ、息子でもなく、"神"だということ!
↑そうですね、そういえば、ママンは 「祈りを捨てきることができない。」
と言っていましたし、息子は教会で佇んでいる場面がありました。
今思ったのですが、元々は敬虔なクリスチャンで後に無神論者となったバタイユですけれど、
フルヤマさん仰るように、“大嫌いな「カトリック」の教義から永遠に抜け出せそうにない”
という様子から、この映画のママン(エレーヌ)が、
バタイユ自身を投影したものであるということなのでしょうか。

>>ママンがイザベル・アジャーニであったらどれだけヨカッタことか~(´∀`; 少なくとも、それだったらこの映画最後まで見てたと思うw
↑フルヤマさんが好きだと仰っていたマチルダ・メイでもいいですよ(笑)
息子の立場からして、アジャーニ@ママンは実は淫らな性格だった!
というほうが衝撃的だと思いますし、“崇拝する美しいママン”というのにふさわしい気がします。

>>イザベル・ユペールを選んだ時点で、少なくとも官能的、というのとは違う方向に映画全体が向かって行ったように思います。
↑そうですよね~、私もそれは思いました(;^^)
でもバタイユが原作なことを考えれば、官能=エロティシズム漂わせなくてどうしたいのか…よくわからないですね。
しかし、そもそもバタイユの思想を映画化しようとするのが無理、といったご意見もあるようですね。

>>そもそも誰が何処で何をやってるのか画面の切り取りと繋ぎが混沌としている・・、意図的に(笑)
↑技術的なことはよく分からないですけれど、
例えばアンシー(原作では娼婦)が乗馬服を着ている意味とか、
ルルとの関係(主従関係だけど友達)とか、原作を読まないと不明瞭なことが多かったと思います。
by ミカエラ (2007-05-18 19:33) 

ミカエラ

■豆酢さん、こんにちは(^^)

>>どんな理由かは大概予想がつきます(^_^;)。
↑そう、あの映画ですよ~、単純ですけれど、
あまりにもショッキングだったもので(笑)
そんなことで、ユペール@ママンは、実は性的倒錯を持っていたのだった!
といわれましても、ええ、そうだと思いましたよ(゜∀゜) と言いたくなってしまうのでした。

>>男性が潜在的に持っているマザコン傾向(皆さんじゃありませんが)を描いた、結構普遍的な物語だったのかなあとも思います(^^ゞ。
↑そうですね、特に欧米でのママと息子の関係を考えると、
あのマザコンぶりも当然なのかもしれません。
ということで、私は息子のマザコンぶりよりも、どちらかといいますと、
母親の息子に対する支配欲が恐ろしかったです(;^^)
でもルイは実に美しいので、自分の意のままにしたいという気持ちもわからなくもありません。
(私も倒錯しとるのか!?)

>>オノレ監督の次回作、カンヌにて上映されます。
↑予告トレイラー観ましたよ~、いつも鬱々とした役ばかりのルイが、
歌ったりコミカルな演技をしているのが新鮮で、嬉しくなってしまいました♪
http://www.youtube.com/watch?v=5gvFBo-IgGc
by ミカエラ (2007-05-18 19:40) 

フルヤマ

ミカエラさん、こんばんは。 豆酢さん、お久しぶりです! 相変わらずワタクシは他人様のサイトで細々と生き永らえております・・(´∇`ヾ

そ~です、アジャーニ・ママンであれば「映像がより淫蕩」に、マチルダ・メイなら映画が愉しくなっちゃいますがw

エロティシズムが何で「死と結びつく」のか?・・分りませんな~・・分っちゃうとヤバそうだし;; 
そもそも「エロティシズム」の定義の問題があって、フラゴナールの画みたく若い娘が"ラ・ジャンブレット"片手に子犬を両足に挟んでテレ~~ん(*´∇`*)みたいのなら気楽で良いですけど。


ちなみに、バタイユ、と言われて、何となぁぁぁぁぁぁぁぁく思い出すのは、

アントナン・アルトー。

昔のローマ帝国に、エラガバルス(ヘリオガバルス)とかいう究極の色物(14歳の少年皇帝!)が存在したそうで、『ヘリオガバルス(または戴冠せるアナーキスト)』という哲学詩(歴史書?)でその男色皇帝のことを盛んに讃えているのですが(アルトーも「カトリック」嫌い、父親憎悪が強かった人で、晩年は本当にあっち側の世界に逝ってしまいましたが)、その中に"神"に対する↓こんな一節があり、、

  物質の中に神々はない。均衡の中に神々はない。神々は力と力の分離から生まれ、それらが和合する時に死ぬ。
  神々は創造に近ければ近いほど、怖ろしい姿、それに内在する原理にふさわしい姿をしている。

どことなぁぁぁぁく、バタイユの"神"とイメージ似てません?(-.-;

そう言えば「マザコン」ってことだと、皇帝ヘリオガバルスも実態はシリアの公女たちに仕切られた傀儡政権に過ぎませんでした。いわば帝国あげて大マザコン大会やってたようなモンで、色んな意味でグッチャグチャ。ミカエラさんの言う「母親の息子に対する支配欲」も凄かった。なんであーなっちゃたかと言えば、そこに母や息子は居ても(或いは虚構の父はいても)"夫"がいなかったからでしょう・・(となると、ますます『聖なる神 -わが母-』との類似性が・・)。

ついでに、かなり独断(偏見?)入ってるんですけど、バタイユ→アルトー、とくると、何故か↓この顔がぼんやぁぁぁぁぁぁぁぁ~り↓浮かんでくる(汗;

http://www.hamaguri5.com/monthly/vol8/mon8b.html (>アファナシエフw)

↑そこの「魔術師が生け贄かなんかに魔法をかけているような感じ」というのは凄く分る気がするw デルヴォーだ~澁澤龍彦だ~そのまんまじゃないかw いや、確かに、彼のシューベルトなんか聞いてるとグラっとくる部分もあるんです。「明白な恐怖よりもさらに恐ろしい微妙な恐怖」←うんうん(゚-゚)(。_。)みたいなの・・、

しかし、その一方で、「タラタラ弾き過ぎ# インチキくせー(`ヘ´) 」つーのも、まぁありますw

だからなぁ・・二律背反(笑)。 厄介なんですよね~このへんの人たちは。
by フルヤマ (2007-05-18 22:43) 

ミカエラ

■フルヤマさん、こんにちは(^^)
また愉快なお話ありがとうございます。

>>フラゴナールの画みたく若い娘が"ラ・ジャンブレット"片手に子犬を両足に挟んでテレ~~ん(*´∇`*)みたいのなら気楽で良いですけど。
↑女の子があられもない姿で寝そべって、子犬と戯れている絵ですよね、違いましたらごめんなすって(;^^)
こういうのって、意図してないようにみえて実は狙って描いたというわけなのでしょうか、
まあ、みえみえなのですけれど。
そういう類なら、そうそうたる画家たちがこぞって描いた旧約聖書の『スザンナと老人たち』なども私としてはエロティックに感じます。
ということで、これなどはバタイユの言う“エロスとはタブーを侵すこと”にあてはまるかもですね(@_@)

>>どことなぁぁぁぁく、バタイユの"神"とイメージ似てません?(-.-;
↑そういえばそうですね(゜∀゜)…と言いたいところなのですが、
何せ、バタイユさまの“神”の定義がわかっていなものですから…、ごめんなさい(;^^)
『聖なる神』のエピグラフに
“私が踏み込んだ孤独の中では、現世の尺度は、
仮に存続するとしても、目くるめく不釣合いの感覚を私たちに維持するだけだ。
この孤独、これが「神」なのだ。”
というのがありますから、これがそのアルトーさんの思想になんとなぁぁぁぁく似てる箇所かしら。

>>いわば帝国あげて大マザコン大会やってたようなモンで、色んな意味でグッチャグチャ。
↑あはは(^▽^) おばあちゃんも伯母さんも交えて凄まじいですよね。
ところで、アントナン・アルトーさんという方、ヘリオガバルスを盛んに讃えてるのですか!
カリグラやネロもびっくりの愚帝というのが定説ですのにね~。
確かに始めは武勲を立てたこともあったらしいですけれど、
仰るように、彼の母親たちのおかげであったみたいですし…
美男子だったという点の他に、どこをどう讃えているのやら、逆説?に興味あります。

>>"夫"がいなかったからでしょう・・(となると、ますます『聖なる神 -わが母-』との類似性が・・)。
↑なるほど、やっぱりご家庭におけるお父さんの権威は大切なことなんですね(←まとめてみました)

ところで、そんなフルヤマさんも実はマザコンでしたのね(^m^)
“美しいお庭”で拝見しましたよ~、カミングアウトなさってるのを♪(語弊)

アファナシエフさんのご紹介もありがとうございます~。
同じ曲を弾いても色々表現方法がある中で、変態チック…(違)
魔法をかけられる感じとは、素敵ではありませんか(゜∀゜)
「ああ、アファ様♪」といいたくなる… のだというリストのCD欲しいです☆
by ミカエラ (2007-05-19 19:16) 

megumi

この映画観てみたいです。

フランス映画は、テーマが凄いですね。
by megumi (2007-05-28 02:11) 

ミカエラ

■megumiさん、こちらにもコメントありがとうございます♪

やはりこの映画で注目されるのは近親相姦というところなのでしょうけれど、
ベアトリーチェ・チェンチとか有名なチェーザレ・ボルジアとか、
ヨーロッパにおいては近親相姦の逸話は多くありますよね。
そんなことで、それほど珍しいことでもないようでもやはり衝撃を受けましたわ(;^。^)
個人的には嫌いなお話ではありませんが、
もう少しだけ上品に描いて下さればもっとよかったなと思いました。
by ミカエラ (2007-05-28 22:31) 

안전놀이터

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by 안전놀이터 (2023-11-06 12:42) 

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