1月中に鑑賞した映画 *まとめ* [映画 その他 *Movie]
『フランダースの犬』
*監督* ケビン・ブロディ
*出演* ジェレミー・ジェームズ・キスナー as ネロ
ジェシー・ジェームズ as 幼少時代のネロ
ジョン・ボイド as 画家のミシェル
1998年 アメリカ
*あらすじ*
19世紀のベルギー、フランダース地方。
祖父と二人きりの貧しい生活を送る少年ネロは、ある日、
道端に捨てられていた犬を拾い、パトラッシュと名づけて共に暮らすようになりました。
絵を描くことが大好きなネロは、画家のミシェルに才能を見出され、
作品をコンクールへ出品するよう勧められます。
日本ではアニメ版が放映され、多くの人々に愛される名作。
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私にとって、悲しすぎて二度と観られないアニメが、
『ほたるの墓』と『フランダースの犬』なのです(p_;)
なので、録画をしたものの長い間観ることがなかったのですが、
この度、意を決してようやく鑑賞することができました。
なぜ、それほど苦手としている悲しいお話しの映画なのに観ようとしていたのかと言いますと、
イーサン・ホークとグウィネス・パルトロウ出演の『大いなる遺産』に出ていた
子役のジェレミー・ジェームズ・キスナー君が出ているという邪な理由からなのでした(;^^)
↑どうです~? スッキリとした目鼻立ちで綺麗な男の子でしょう(*^^*)
アロア役の女の子よりもず~っと美人でした(笑)
そんなわけですから、アロアのお父さんが、大切な一人娘に近づかせんとする態度には、
納得がいかないというか… それはこっちのセリフでいっ! (←江戸っ子風)
といいたいというか… すっかりネロ美少年の母親気分です(笑)
アロアの父親は、若い頃貧乏で苦労したため、画家を目指しているネロの将来に不安を感じて、
アロアとネロを引き離そうとするのです。
ネロでは経済的に娘を幸せに出来ないと判断するわけですね。
いまでも、そういう風潮ありますよね、私はそういう父親の心理が好きではありません(;^^)
なぜ、女性が幸せにしてもらおうとするのでしょうか。
女性の実家が裕福だったり、経済的に力があれば男性を幸せにするという形でもいいのではないでしょうかね~。
また、昔自分がやんちゃしていた父親ほど娘の結婚相手に厳しいなんて聞きますけれど、
高望みしては駄目ですよね、この世は因果応報の法則があるのですから。
昔自分は人を泣かせてきたけれど、娘にはそんな風に泣かされてほしくない…
娘と父とは別の人格だとしても、私にはムシが良すぎる言葉に思えてなりません。
話の大筋はだいたいアニメ版と同じですが、
パトラッシュがセントバーナード犬ではなくて、真っ黒い毛で覆われた犬でした
確か原作もそれと同じだと聞いたことがあります。
そして、絵の才能のあるネロ少年は、実は有名な画家の子供であり、
また、互いに親子だと気付かないまま、その画家に才能を見出され、
楽しいひとときを過ごすというシーンがありました。
そのままやがては実は親子だと知れて、ハッピーエンドで終わるのか、
それともやはりネロはお母さんの元へと旅立ってしまうのか!?
日本ではアニメ版での悲しいラストシーンでおなじみですが、
アメリカなどではハッピーエンドで公開されたそうで、
日本で販売されていたDVDには、例の悲しいラストとハッピーエンドの
両バージョンが収録されているそうです。
『冷静と情熱のあいだ』
*監督* 中江功
*出演* 竹之内豊 as 順正
ケリー・チャン as あおい
2001年 日本
*あらすじ*
フィレンツェの工房で絵画の修復師として修行中の順正は、
ある日、十年前に別れた恋人のあおいがミラノに住んでいることを聞かされ、
彼女を忘れることができないでいた順正は、早速彼女を訪ねますが、
あおいは恋人で実業家のマーヴと生活を共にしているという現実を目の当たりにするのでした。
辻仁成と江國香織が男女それぞれの視点から書いた恋愛小説を映画化したもの。
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最近、メディチ家関連の本を読みましたら、単純な私は無性にフィレンツェに行きたくなりまして(;^^)
とりあえず、フィレンツェを舞台としたこの作品で行った気分になってみました。
最初は、どうしてヒロインがカタコト日本語のケリー・チャンなのか、
理由が分かりませんでした、なんだか違和感があるのですよね~(;^^)
でも、彼らが出会ったシチュエーションを知るとその気持ちも変わってきました。
順正(竹ノ内さん)が、外国からの留学生でいつも孤独なあおい(ケリーちゃん)にふと目を留めて、
優しく手を差し伸べてくれる、そして恋が始まるのです。
孤独だった心を暖めてくれた人には、異性に限らず信頼と
親愛の情を抱かずにはいられませんよね、
とても大きな存在になると思うのです。
ですから、長年ずっと忘れられない人となった、
というところに更に説得力を持たせることができたのではないでしょうか。
いつも冷徹な態度や発言をするけれど、実は心の優しい?椎名桔平さんの役も素敵でしたし、
ユースケさんとか篠原涼子さんとか、脇を固めるキャストも素晴らしい配役だったと思います。
『スパルタカス』
*監督* スタンリー・キューブリック
*出演* カーク・ダグラス as スパルタカス
トニー・カーティス as アントナイナス
ローレンス・オリビエ as クラサス
ピーター・ユスティノフ as バタイアタス
1960年 アメリカ
*あらすじ*
紀元前1世紀のローマ共和国。
奴隷のスパルタカスは剣闘士養成所へと売られます。
仲間と共謀し反乱を起こして養成所を逃げ出したスパルタカスは、
貴族の荘園を襲い、次々に奴隷を解放してゆくのでした。
奴隷軍の反乱に対し名将クラサスは、ローマ軍を率いて鎮圧に乗り出します。
アカデミー賞助演男優賞(ピーター・ユスティノフ)受賞作品。
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約4時間の大作でしたけれど、コンパクトにまとまっているというのか、
壮大さはあまり感じられず、しかし話が分かり易くて私にとってはいい映画でした。
奴隷として生きてきた者たちが、スパルタカスの先導により解放を求めて反乱を起こすというもので、
最後はローマ軍によって鎮圧され、スパルタカスは捕らえられてしまいます。
しかしラストはその希望は消えることなく連綿と後代まで受け継がれてゆくことを予測させるもので、
初めて人間に火を使うことを教えたギリシャ神話のプロメテウスを思い起こしました。
『プロメテウス』 ギュスターヴ・モロー画
↑お顔がスパルタカス役のカーク・ダグラスに似ているし…(;゜∀゜)
プロメテウスは人間に火を与えたため、神の怒りを買い、捕らえられ、
肝臓ををタカに食いちぎられ、再生してはまた食いちぎられるという罰を科せられました。
『犬神家の一族』
*監督* 市川崑
*出演* 石坂浩二 as 金田一耕介
松島菜々子 as 野々宮珠世
尾上菊之助 as 犬神佐清
富司純子 as 犬神松子
*あらすじ*
製薬会社で莫大な財をなした犬神財閥の創始者である犬神佐兵衛が残した遺言により、
犬神家の人々の思惑がめぐる中、次々に起こる奇怪な殺人事件を、
名探偵金田一耕介が解決してゆく物語。
横溝正史の同名小説を映画化した作品。
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30年前の前作を数年前観た衝撃を超えることはなかったですけれど、
まあまあ楽しめました。
でもやはり金田一役の石坂さんも、等々力警部役の加藤武さんも、御歳を重ねられて、
迫力にかけましたので、それはしかたのないことですから、
もっとドラマチックに、megumiさんも仰ってましたが、現代ならではの技術を使って、
工夫した作品にしてもよかったのではないでしょうか、例えば衣装とかセットとか。
『高慢と偏見』
*監督* ロバート・Z・レオナード
*出演* グリア・ガーソン as エリザベス
ローレンス・オリビエ as ダーシー
1940年 アメリカ
*あらすじ*
18世紀末のイギリス。
ベネット家の5人姉妹の次女のエリザベスは、
舞踏会で富豪のダーシー卿と出会いました。
その高慢な態度に反感を覚えたエリザベスでしたが、
やがてそれは自分の偏見であったことを気づき、彼に心を寄せるようになります。
イギリスの女流作家ジェーン・オースティンの名作を映画化。
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ローレンス・オリビエの夢見るようなあの瞳…彼のMr.ダーシーはスウィートで、
私にはとても甘えん坊さんに見えました♪
BBC製作のドラマ版やキーラ・ナイトレイちゃん主演の『プライドと偏見』とは、
また少々違ったストーリー展開でして、
全体的にあまり辛らつではなく軽やかだったという印象です。
このDVDは500円で買ったのですけれど、
名作映画が、このような安価で買えるとは驚きですし嬉しいですね(^^)v
『恋人たちの失われた革命』
ブログに感想アップ済みでございます。
いっぱいご覧になっていますね!参考になります。『高慢と偏見』現代ヴァージョンよりこっちの方が面白そう。『スパルタカス』もキューブリック好きなのに見落としておりました。『冷静と情熱の間』はケリー・チャンのキャスティングにかなり違和感ありました。『フランダースの犬』実写版があったのですね。『恋人たちの失われた革命』今日遅まきながら観て来ました。ルイ・ガレル君素敵でしたっ!
by kurohani (2007-02-10 23:56)
フランダースの犬です。好きです。
メランコリックになります。
泣いちゃいます。犬神家は共感;有り難うございますウ。
私的は、石坂浩二さんが何故か武田鉄矢さんに見えて来ました。
高慢と偏見;タキシード&オートクチュールの世界が
待っていそうな映画+素敵;;です。
華やな世界の中にある:ピュアで深い愛*:すきです
by megumi (2007-02-11 01:11)
■kurohaniさん、こんにちは♪
『高慢と偏見』は、現代版よりもライトな感じで楽しいですよ。
え~と、しかし言い換えると、あまりドラマチックでないと言えるかも知れません(;^^)
>>『冷静と情熱の間』はケリー・チャンのキャスティングにかなり違和感ありました
↑ですよね、私はどうもあのカタコトの言葉が受け入れがたくて…(;^^)
でも、この映画のために日本語を猛特訓したそうですから、
その点には敬意を表したいです。
>>ルイ・ガレル君素敵でしたっ!
↑きゃ~(≧▽≦) ガレル君、ご覧になりましたか!
映画についての感想などぜひお聞きしたいです~。
後ほど遊びに行きますね、Please wait !
by ミカエラ (2007-02-12 17:42)
■megumiさん、こんにちは♪
>>フランダースの犬です。好きです。
メランコリックになります。
↑そうですよね~、小学生の時、よく放送で朗読が流れたのですが、
それだけで泣きそう&メランコリックでした(T▽T)
>>私的は、石坂浩二さんが何故か武田鉄矢さんに見えて来ました。
↑あはは(^▽^) なるほど金田一役は武田さんでもいいかもしれませんね~。
かなりドタバタしてコミカルかも…困ったときの顔が思い浮かびます(笑)
>>高慢と偏見;タキシード&オートクチュールの世界が
↑そうですね! 時代物は衣装も見ものですね。
この作品では、ベネット家の姉妹たちがお母さんと仕立て屋さんで、
ドレスの生地を選んでいるというシーンもありました。
しかし、モノクロ映像なのが残念なところです。
by ミカエラ (2007-02-12 17:43)