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パリ旅行 (6) カルナヴァレ博物館、コンシェルジュリー、マドレーヌ寺院でコンサート 8/30(火) 午後 [パリ2005*Paris]

この日、午後からは、カルナヴァレ博物館、コンシェルジュリーを訪れた後、
夜はマドレーヌ寺院でコンサートを鑑賞しました(^v^)

*** カルナヴァレ博物館 ***

マレ地区にあるカルナヴァレ博物館は、16世紀の貴族の館を改修したもので、中庭が美しく手入れさた瀟洒な博物館でした。
ローマ時代から、20世紀までの、絵画、工芸品、家具などの室内装飾を、無料で見ることができます。
中でも私が楽しみにしていたのは、フランソワ・ジェラールの描いた『レカミエ夫人』(1805年)でした。

パリの社交界で、その美貌が憧れの的だったという彼女は、夫がある身でありながら、プロイセンのアウグスト公子と恋に堕ちました。
彼女は夫に離婚を申し出ますが、夫はこれを拒否。
諦めた彼女は、愛するアウグストに肖像画を贈ることを決めます。
当初、肖像画の作成をナポレオンのお気に入り画家であったダヴィッドに依頼しましたが、その仕上がりつつあるものが気に入らず、弟子のジェラールに再度作成を依頼して、このような素晴らしい肖像画が出来上がりました。
そして「私の心はこの絵と共に、永遠にあなたの元にあります。」というメッセージを添えて、贈ったということです。
この絵を眺めていると、愛する人への情熱的な想いと共に、夫へのシニカルな眼差しをも感じてしまうのは私だけでしょうか(;^^)

こちらは、レオナルド・ダ・ヴィンチを養護し、その最期を看取ったことで有名なフランソワ1世の肖像です。
ルーヴル美術館にある、フォンテーヌブロー派が描いたものが有名ですね。
彼の肖像画が、この博物館にもあるとは思っていなかったので、嬉しい驚きでした(^v^)v

ところで、この人の肖像画を見ていると、キム兄やんこと、木村祐一さんを思い出すのは私だけしょうかねぇ(;^◇^)

*** コンシェルジュリー ***


セーヌ川の中洲にあるシテ島に建つコンシェルジュリーは、14世紀にフィリップ美貌王がシテ王宮を修復・拡大したもので、革命期には約2年間で約2700人の囚人がここから断頭台へと送られたと言われています。
中でも最も有名なのが、マリー・アントワネットで、その他、ルイ15世の愛妾だったデュ・バリー夫人や革命家・ロベスピエールもここに収監後、処刑されました。



マリー・アントワネットの独房は実際にあった場所とは違うところに、彼女と監視の兵士の蝋人形が置かれ、再現されていました。
狭くて質素な部屋にはなんとか我慢できそうですが、すぐ傍に男性兵士が監視しているのは女性としては生理的に相当辛かったのではないでしょうか。
うつむいた彼女の人形を眺めているとなんとも哀れではあるけれど、何度も脱獄を図ったという事実を考えると、最期まで囚われた理由を理解できなかったのではないかと思ってしまいます。

母親のマリア・テレジアや兄・ヨーゼフ2世の再三の忠告を何故受け入れなかったのか…父親の楽天的な性格を受け継いだという説もあるようですが、個人的にはフェルゼンをはじめとする取り巻きたちに恵まれなかったことが最大の悲劇であったように思います(←他人のせい~)

その他の牢獄も蝋人形を使って再現してありました。
3タイプの部屋があり、貧乏人の囚人はわらの上で雑魚寝、自費を支払った囚人は簡素なベッドがある二人部屋、著名人は独房で机も置かれていました。

そして、その両性具有的な美貌と、冷酷な性格から、“恐怖の大天使”と呼ばれていたというサン・ジュストの肖像画も見ることができました。

― どの肖像画を眺めても、首が見えないほど高く絹のカラーを巻き、
ふさふさした髪と、耳には大きなイヤリングをぶらさげている。
唇は官能的に厚く、顔色は蒼白く、目には軽蔑の色がある。 ―
『異端の肖像』 澁澤龍彦著 より

厚い唇に、さげずんだような眼差し… ボイドちゃんに似てませんか!?
ちなみにボイドちゃんとは、私のお気に入りのファッションモデルです(*^^*)


サン・ジュスト    ボイドちゃん

夜はマドレーヌ寺院でコンサートでした。

祭壇上のシャルル・マロチェッティの彫刻を眺めながら聴く音楽は、格別なものがありました♪


バッハやシューベルトのアヴェ・マリアなど、厳かな曲の他、最期はヴァイオリンのソロ奏者が出てきて、神経質そうで自信家でありそうなその人が、自分の超絶技をみせつけるにふさわしいヴィヴァルディの四季で締めくくられたのでした(笑)




パリ旅行 (5) マドレーヌ寺院、オペラ・ガルニエ、ダリ美術館 8/30(火)午前中 [パリ2005*Paris]

今回の旅ではオペラ地区に泊まったので、朝、マドレーヌ寺院まで徒歩で向かいました。
マドレーヌ寺院は、ルイ15世の幼少時の大病が奇跡的に回復したことを神の御加護とし、1764年に定礎、革命などの紆余曲折を経て1842年に完成しました。
新古典主義様式の、ギリシア神殿風の美しい建物で、傍に近寄るとひとつひとつの列柱がとても大きくて圧倒されてしまう、堂々たる建物です(@。@)
エリゼ宮もここの教区なので、大統領もここの教区民なのだそうです。
夜8:30~コンサートが開かれると聞き、チケットを購入、ひとり23ユーロなので日本円で3200円くらいですね。
↓写真は素材サイトのclef様よりお借りしました。
他にも素晴らしいパリの写真が沢山ありますので、是非訪問してみて下さい(^^)

http://street34.mond.jp/clef.html

次に向かったのは、パリの中心にあるオペラ座(オペラ・ガルニエ)です。
1861年から1871年にかけて、シャルル・ガルニエによって設計、建築されました。


↑内部の中央階段、世界中から取り寄せた色とりどりの色大理石が見事に調和していました。
(私自身も写真を撮りましたが、あまりよく写っていなかったので、購入したガイドブックからの写真です。)

ガルニエ自身もオペラの愛好家であり、「もし願いが叶って一晩だけオペラ座の総監督を務めることができるならば、最高の衣裳を着けたオペラ歌手たちに、この中央階段とロビーで歌ってもらうだろう!」と言ったそうです。
つまり、この階段やロビーでさえも彼にとっては舞台であり、また、幕間でも観客が常に夢心地であるようにとの思いを込めて造ったようです。


↑ヴェルサイユ宮殿の『鏡の間』の様に豪華絢爛な通路と、その窓から見たパリの街並み。
(ミカエラ撮影)


↑客席ホールは、思ったよりも小さくて、しかし金と深紅のベルベットの座席がとても綺麗でした。
小ぶりだけれど、上質なルビー、あるいはガーネットのような宝石のよう…。
丸天井にはシャガールの『夢の花束』が描かれています。
もし私がこのホールの天井画のプロデュースを頼まれたら…ありきたりなバロックやらロココ調の絵画やロカイユで埋め尽くすでしょうが、シャガールの絵を飾るなんて、さすが粋なフランス人!
こういうのをエスプリって言うのでしょうか、少しだけミスマッチな感じが素敵です。
(写真はガイドブックより)


↑右はミュージアムショップで買った、パトリック・デュポンのポストカード。

次はモンマルトルにある、ダリ美術館へ行きました。
有名なモンマルトル広場の近くにあるのですが、少し分かりずらい所らしく、スペイン人のお兄さんに道を尋ねられ、一緒に到着(;^^)
スペイン人もパリでダリが観たいのね、日本人がメトロポリタン美術館で光琳を観る感覚かしら。

内部では彫刻や絵画の他、ダリが出演しているアートフィルムも上映されていました。
例えば、動物や果物に、見たこともない摩訶不思議~な生物が合わさって描いてある絵がおびただしく展示してあって、怪しげなBGMが館内の雰囲気を盛り上げてくれます。
あまり長々と観ていると、気分が悪くなりそうなので、ほどほどに(笑)
芸術を生み出しているのではなくて、凄まじい想像力が湧き出している感じで、とにかく圧倒されてしまいます。
帰り際の通路には、彼の様々な表情の写真が飾ってあって、どれもコミカルで思わず笑ってしまいました。
彼自身がアート作品なのだな~と思ったのでした(^v^)

この日はこの後、カルナヴァレ美術館とコンシェルジュリー、そしてマドレーヌ寺院でのコンサートに行きましたが、それはまた後日…♪




パリ旅行 (4) ルーヴル美術館、サンジェルマン・デ・プレ教会 8/29(月) [パリ2005*Paris]

この日はルーヴル美術館を、彫刻を中心に、まずはリシュリュー翼にあるマルリーの中庭から、開館から閉館時間間際までを費やして見学しました。
その後、サンジェルマン・デ・プレ教会に行きました。
以下は、美男子作品中心のミカエラ的鑑賞の写真&感想です(笑)

**** フランス彫刻 ****

エドム・ブーシャルドン作
『ヘラクレスの棍棒で弓を作るキューピッド』 1739年~1750年

ルイ15世の注文により作成。
しなやかに螺旋を描いた身体の自然さが、当時のヴェルサイユ宮殿の人々に衝撃を与えたという作品。

**** イタリア彫刻 ****

アントニオ・カノーヴァ作
『キューピッドとプシュケ』 1793年

魔法の香りを嗅いで永久の眠りについたプシュケを、キューピッドが生き返らせるという主題。
とにかくカノーヴァの作品はどれも、滑らかで気品があって本当に素敵です。
大理石自体がとても美しい…きっとこの作品もイタリアのカッラーラ産を使っているのでしょう。
まあ、どこ産かなんて見分けはつきませんが(;^^)
この写真は、午後9時まで開館している水曜日に、夜8時過ぎに再度行って撮影したものです。

↓ちなみにこちらも輝くようなフランソワ・ジェラール画の『キューピッドとプシュケ』(ルーヴル美術館蔵)
神話によると、アフロディテ(ヴィーナス)はプシュケのあまりの美しさに嫉妬したので、プシュケが醜い男と結婚するよう息子のエロス(キューピッド)を差し向けました。
しかし、エロスは誤って自分の胸に恋の矢を刺してしまい、プシュケに恋してしまうのです。
後でご紹介しますが、ジェラールの作品ではカルナヴァレ美術館蔵の『レカミエ夫人の肖像』もとても素晴らしい作品です♪

**** 古代オリエント美術、イスラム美術 ****

『アッシリアの有翼人面牡牛像』 紀元前721年~705年
コルサバード アッシリアのサルゴン宮殿出土

サルゴン2世が新しい町を建設し、その城塞の中に建てた宮殿の門を守っていたもの。
この人面牡牛像はラマスと呼ばれる守護神で世界の基盤を守っていると信じられていた。
足は5本あり、正面から見ると止まっているが、横から見ると歩いている。

↑(写真)お兄ちゃん、ジャマ!…と思ったけれど、彫像がどれくらいの大きさかが分かるので良かったわ、ありがと~(笑)

**** 古代ギリシャ、エトルリア、ローマ美術 ****

『まどろむヘルマフロディトス』 紀元前2世紀のオリジナルが元の、ローマ時代の模刻

これはヘルメスとアフロディテの息子で、彼に恋するニンフのサルマキスの願いで二人は一体となり、両性具有となったヘルマフロディトスの姿。
この人体像を横たえるための寝台は、バロックを代表する彫刻家・ベルニーニによるもの。

この彫刻が見たくて今回パリへの旅行を計画しました。
両性具有だという神秘的さと、柔らかそうなマットレスに寝転んでいるところがとても興味をひかれたのです。
私は人体とマットレスは同じ時代に作られたものだと思っていたのだけれど、寝台は巨匠の手によるものだったのですね!
とてもユニークで素晴らしいと改めて感動しました。
↑の写真の角度からだと“女性的”に見えますが…
↓これは、“男性的”に見えます。(私だけ?)
片足を乗せているところが可愛いですね。

皆がじろじろ眺めるけれど、“我関せず”といった風で、日の光を浴びてすやすやと眠っていました。


『サモトラケのニケ』 紀元前190年頃

頭や手が無いことで、ミステリアスな幻想的な美しさを感じるのだと思います。
ちなみにこの像のレプリカが、パリのコンコルドラファイエットホテルのロビーに置いてあります。
お泊りの際は、是非お見逃しなく~。


『ミロのヴィーナス』 紀元前100年頃

昼間は凄い人だかりです、水曜は午後9時まで開館しているので、後日夜に再度行ったらとても空いていて心ゆくまでじっくり眺められました。


『アンティノウス』

アンティノウスは、ローマ帝国の14代ハドリアヌス帝に寵愛された美しい青年です。
アンティノウスがナイル川で若くして事故死したことを非常に嘆いたハドリアヌス帝が、彼を神格化し神殿や都市を築き、また彼の像を国中に建てたいう話が残っています。
この写真を撮った時は、アンティノウスとはどういう人物なのか分からず、ただとても美しかったのでひたすら撮影しました。
帰ってきて、この人物について調べてみて、伝説の美青年だと知って大喜び!
私の美男子発見センサーもなかなかのものだわ~(笑)


『ガニュメデス(?)』 
…と下のプレートに書いてありますが、胸像の台座には Parisとあります。


『カリギュラ帝』 と 『暴君ネロ』

公式サイト↓ バーチャルツアーがとても楽しいです。
『モナ・リザ』の部屋などの絵画の部屋もみられますが、彫刻のお部屋なら、ドゥノン翼1階の『ミケランジェロの奴隷』と『古代エトルリア・ローマ彫刻23』が個人的にはオススメです。
後者は、ルーヴルが宮殿として造られたことを彷彿とさせる美しい模様の大理石の床や、華麗なロカイユ装飾が施された天井なども見られます。
赤い壁際に、歴代ローマ皇帝たちの像や胸像がずらりと並んでいて壮観です。
http://www.louvre.or.jp/
この日の昼食は、ルーヴル美術館内にある『カフェ・ドゥノン』で食べました。
カルト・ミュゼ・モニュマン(美術館共通フリーパス)も持っているので、外に出掛けてもいいのだけれど、とにかく疲れていたのでそんな気力はありませんでした(笑)
ギャルソン(ウェイター)はとても忙しそうだったけれど、必ずお料理を出す時には「ボナペティ♪」と言ってくれます、素敵な習慣ですよね(^^)

ルーヴル閉館後6時過ぎてから、パリで最古の教会であるサンジェルマン・デ・プレ教会に行きました。
もう夜だというのにミサを行っていたため、見学はそろりそろりと…気を遣いました。
そして暗かったし、あまりよく覚えてません(;^^)
夕食は、チャイニーズの『ル・カントン』で。
http://joho.nta.co.jp/sight_info.asp?siteID=5130&site_type=s


パリ旅行 (3) シャンティイ城、コンデ美術館、馬の博物館 8/28(日) [パリ2005*Paris]

サント=シャペルを見学後、シャンティイにあるシャンティイ城内のコンデ美術館と、馬の博物館へ行きました。
パリの北駅から特急列車で約25分、更に徒歩で約25分です。

コンデ美術館があるシャンティイ城は、オマール公アンリ・オルレアン(~1897)まで代々世襲されてきました。
しかし公には後継者が無かった為、収集した美術品を一般公開することを条件に、1884年にフランス学士院に全ての財産と共に遺贈されました。

シャンティイ城に行く道すがら、エルメス・ダイアナ杯の会場でおなじみのシャンティイ競馬場があります↓

招待客はヨーロッパの上流階級の方々…皆さん美しい帽子をかぶってます↓
写真は昔愛読していたJJの付録から。


↑シャンティイ城。一部改装中でした(T^T)


↑フランス式庭園は、ヴェルサイユ宮の庭園を設計したル・ノートルによるもの!


↑イギリス式庭園内のヴィーナスの神殿。
庭園内は非常に広いので、見学用の馬車や小さな汽車を利用すると良いかもしれません(^v^)

コンデ美術館内には、ラファエロ、フィリッポ・リッピ、アングルの絵画、そして『ベリー公のいとも豪華な時祷書』などが所蔵されており、そのコレクションはルーヴルにつぐものと言われているのだそうです。


『シモネッタ・ヴェスプッチの肖像』 ピエロ・ディ・コジモ画
これは私が一番観たかった作品です! 
彼女は15世紀のイタリアのフィレンツェで、“美しきシモネッタ”と呼ばれ、その美貌から名を知らぬ者はいないと言われた人でした。
又、ロレンツォ豪華王(ロレンツォ・ディ・メディチ)の弟で、これまた美男子で評判だったというジュリアーノ・ディ・メディチが馬上槍試合で勝利し、彼女を愛人として獲得したということで有名です。
しかし彼女は22歳という若さで病死し、その2年後にはジュリアーノも暗殺されてしまいました。

ダ・ヴィンチやボッティチェリも彼女の肖像を描いていますが、私はこのいかにも聡明そうで謎めいたコジモ画のものが一番好きです♪
横顔の後ろの暗雲は、これから迫り来る彼女の運命を表している様にも思えます。
…こんな不安げな背景、暗い未来を表しているとしか考えられません(;^^)
シモネッタが夭折した時は、画家はまだ14歳だったそうですから、きっと彼女の死がショックと共に強烈に心に残ったのではないでしょうか。
また、首もとの黒いヘビもかなり不気味です~、この画家は一風変わった性格であったと言われています。

ボッティチェリ画のシモネッタの肖像はこちらで観られます(数点あります)↓
http://www.wga.hu/frames-e.html?/html/b/botticel/21/22adorat.html

 
『自画像』 アングル画。
アングルの絵は大好きなので、自画像(しかもなかなか美男♪)が観れて嬉しかったです。
彼はとても努力家で勤勉であったらしく、絵からも気鋭が感じられて素敵(*^^*)
彼の人生は、例えば『グランドオダリスク』などの裸体画を痛烈に批判されたこともありましたが、早くから才能を認められてイタリアへ留学したり、ナポレオンにも支持されたし、パリに戻って美術アカデミー会員又は国立美術学校の校長になったり…と栄光に満ちて幸せだったのではないでしょうか。
更に優しい奥様が亡くなった後も若い妻を娶っており、とても幸せ者ですよね~。
しかしそれも、彼が努力家であったことと、先妻をとても大切していたようですから、その賜物なのでしょう(^-^)


ウフィッツイ美術館の展示室“トリブーナ”ような赤いギャラリー。
ここにアングルの他の作品やボッティチェリ、ヴァン・ダイクなどがありました。
オマール公は、全ての展示作品を決して配置換えしないようにと言い残したそうです。


↑『馬の博物館』。 元は厩舎であったものを1982年に博物館としたそうです。
ここはとにかく臭かったです、お馬さんの匂いが(笑)
でもちょっとした曲芸で可愛い仕草を見せてくれて、最後には馬に触れることもできました。
柔らかくて、暖かいんですよね~♪

展示品は鞍とかハミとか乗馬用具が沢山あって、乗馬をされる方にはたまらないコレクションなのではないでしょうか。
その他、馬の絵画もありました。
私が感動したのはエルメスのスカーフの展示室(笑)
広げて額に入れると本当に美しいですよね、芸術品だなとしみじみ思いました。
それから、昔の古い木馬も色々な種類があって面白かったです、ナポレオン3世の物もいくつかありました。
「何百年も前に、これで遊んでいたお子様たちはどんなだったかしら、でも今はもう誰もこの世にはいないのよね~。」なんて、当たり前のことを考えて、歴史に思いを馳せながらしばらく眺めていると、何とも言い知れぬ気配が…一人くらい付いて来ちゃったかも!(怖)

コンデ美術館のサイト(日本語)→http://www.chateaudechantilly.com/japonais/


パリ旅行 (2) サント=シャペル 8/28(日) [パリ2005*Paris]

サント=シャペルは、1239年にルイ9世(後の聖王ルイ)が、当時の東ローマ帝国のフランク族の皇帝、クルトネイのボドワン2世から購入した、キリストが受難を受けたときにかぶっていた『茨の冠』と、更に2年後に同じくボドワン2世から購入した『真の十字架』の一部の他、キリスト受難、聖母マリア、聖人たちにまつわる遺物を納めるための聖遺物箱という考えから造られたものです。

明確な創設年は不明で、記録によると1241年秋から1244年春の間に工事が始まり、4年から6年の歳月をかけて1248年4月26日に完成、そしてこの礼拝堂の荘厳な祝聖式が行われました。

建物は、王の居室と同階で、聖遺物を納め、王とその家族そして重要な招待客専用の上堂と、兵士や召し使い、王宮に住む宮廷人に開放された下堂の2階建てのつくりとなっています。

↓以下の写真は絵葉書からのものです。


下堂…青と赤と金色の色彩がとても美しく、天井の模様は星かと思いましたが良く見るとフランス王家の白百合の紋章でした。
また、柱にもその紋章と、ルイ9世の母で彼が成人するまで摂政を務めたというブランシュ・ド・カスティーユの紋章(カスティーユ城)が描かれていました。
しかし、彩色装飾は1690年の洪水で悪化し、復元しようとしましたが古文書が残っていなかった為、現在の彩色装飾は、19世紀に新たに作り上げられたものだそうです。


上堂…下堂もとても美しかったので、感動しながら小さな階段を上って行き上堂に入ってびっくり! 下堂なんて比ではありせん!
まず天井の高さが違いますし、とにかく明るいのです。そして華麗で繊細…。
当時、下堂で礼拝していたひとびとが上堂に上がったとしたら、一瞬天国に来たのではないかと思ったのではないでしょうか、それほどの違いと美しさがあります。

ステンドグラスの下に椅子が並べてあって、観光客の人々は皆、そこに座ってうっとりと、言葉も無いといった表情で眺めていました(^-^)
写真を撮るのもいいですが、それはプロの方に任せておいて、じっくりと思う存分眺める方がいい…というか写真に気をとられていてはもったいないです(実は写真を撮るのが苦手な私…(;^◇^))

窓にはめ込まれたステンドグラスのパネルは四角や丸型、三ツ葉型などと様々で、稀にしか取り上げられない旧約聖書の士師記や、あまり知られていないという詳しいイザヤの生涯などが描かれているそうです。


西側の薔薇窓…直径9メートルで89枚のパネルから出来ており、『黙示録』の主題が表されています。


ステンドグラス下部にある大使徒の彫刻。6体のうち殆どがどの使徒なのか不明だそうです。
この写真は私が撮影しました。


パリ旅行 (1) 機内にて映画3本 8/27(土) [パリ2005*Paris]

8/27(土)から、6泊8日でパリに行ってきました。
パリは3回目でしたが、以前はロンドンとローマとパリの三都市周遊とか、フランス周遊の最終日などで、いづれも2日程度ずつしか滞在したことがなく、消化不良気味だったので、今回は到着したその日から最終日の出発時間ギリギリまでパリ(一日シャンティイまで足を延ばしましたが)を満喫してきました(^v^)
機内では3本の映画を観ました♪

デンジャラス・ビューティー 2

デンジャラス・ビューティー 2

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2005/10/07
  • メディア: DVD


*監督* ジョン・バスキンス
*脚本* マーク・ローレンス
*出演* グレイシー・ハート: サンドラ・ブロック
     サム・フラー: レジーナ・キング
     ジェフ・フォアマン: エンリケ・ムルシアーノ
*カンタンあらすじ*
大ヒットした『デンジャラス・ビューティー』の続編。
「ミス・アメリカコンテスト」の爆破事件を見事に阻止したFBI捜査官のグレイシー・ハートは、
有名人になりすぎたため捜査に支障をきたすとして、今後は“FBIの顔”としてPRの仕事をするよう命じられますが、親友のミス・アメリカが誘拐されたことを放っておけず、禁じられたにもかかわらず自ら事件を解決しようと乗り出します。
                       ****
先週までBSで放送されていたドラマ『FBI失踪者を追え!』に出演していた、エンリケ・ムルシアーノが出ていたので、プログラム開始と同時に観ました(^v^)
エンリケさんはここでもFBI捜査官として登場。
しかし今回の彼はあまり仕事は出来ず、ちょっとドジで情けない役でした。
しかも自分とは対照的な“デキる”恋人にメロメロで、その彼女には裏切られてるし、サンドラ演じるグレイシー・ハートに振り回されてあたふたしちゃってます。
でも最後にはかっこよくキメてくれるのだろう!と期待しましたが…あまり活躍しなかったですね~、ちょっと不満です(´_`)
だけど笑顔が可愛くて、守ってあげたくなるようなチャーミングな男性でした。
前作を観た方々にはあまり面白くなかったみたいですね、でも私は前作は未見でしたし、グレイシー・ハートの豪快さとか、グレイシーの改造担当(メイク担当?)のオカマのジョエルの言動が愉快で、飛行機の騒音に乗じて度々声を出して笑ってしまいました(≧▽≦)

 

コーラス

コーラス

  • 作者: クリストフ・バラティエ, 佐野 晶
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 文庫


*監督* クリストフ・バラティエ
*製作* ジャック・ぺラン
*出演* マチュー・先生: ジェラール・ジュニョ
     ピエール・モランジュ(少年時代): ジャン=バティスト・モニエ
     ピエール・モランジュ:ジャック・ぺラン
*カンタンあらすじ*
1949年のフランス。ある日新任教師のマチュー先生は、問題児の集まる寄宿舎学校へ赴任してきました。
厳しい体罰によって生徒たちの問題行動を解決しようとする学校の体制に疑念を抱いたマチュー先生は、元々音楽家を目指していたこともあって、合唱によって生徒たちの心を開くことを思いつきます。
                 
公式サイト http://www.herald.co.jp/official/chorus/index.shtml

                         ****

フランスに行く途中に、思いがけず素晴らしいフランス映画を観ることができてとても嬉しかったです。
本国フランスで大ヒットし、日本でもとても話題になっていましたし、又、先日、映画『鞄を持った女』を観て、その繊細な美しさに感動したジャック・ぺランが出演・製作を手がけているというところも興味津々でした。
しかしなんと言っても映画の中で、歌声を披露しているジャン=バティスト・モニエの素晴らしさ!
劇中で教師に「この子は顔は天使だが心は悪魔だ。」と言われているのをみてゾクゾクしました。
だからかしら、皆が彼の歌声を“天使の歌声”とこぞって言うけれど、私はもっと力強い意思みたいなものを感じます。
あの、歌っているときの顔…何かに憑かれたようではありませんか。

ラモーの『夜』を合唱している時の、先生の独白↓の通りに演じていたモニエ少年、演技も素晴らしいです。

「私の指揮で歌う彼の目が 多くを物語っていた
歌への愛 私に許された喜び
そして感謝の気持ちがあふれていた」

歌が下手な生徒にもきちんと役割を与えることで、生徒自身もとても満足気でした。
子供たちもそれぞれが必要とされているということを知ることによって、生きてゆく価値をちゃんと見出してゆくのですね。
大人たちが子供に存在価値を与えてあげることがとても重要であると思いました。

ジャック・ぺランはモランジュではなくて、ペピノの役の方が合っているのではないか、雰囲気がとてもよく似ているし…と思っていたら、なんと!あの二人は親子だというではありませんか!
…おじいちゃんとお孫さんではないのね…(独り言)
今日、公式サイトで知りました、血は争えないですね~。

コーラス・イン・コンサート~映画「コーラス」より

コーラス・イン・コンサート~映画「コーラス」より

  • アーティスト: サンマルク少年少女合唱団
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/07/27
  • メディア: CD


ジャン=バティスト・モニエがソリストを務めているという、サン・マルク少年少女合唱団のライブアルバムも聴くことができました♪
『コーラス』でも彼らが歌っているそうですね、サントラも大ヒットしたそうです。
(上記写真はサントラではありません。)

マダガスカル

マダガスカル

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: TOKYOPOP
  • 発売日: 2005/08/09
  • メディア: 単行本


*監督・脚本* エリック・ダーネル
*カンタンあらすじ*
ニューヨークの動物園で暮らす仲良し4頭の動物たちが、ある日ひょんなことから自然の王国マダガスカル島に流れ着き、様々な困難を乗り越えていく物語。

公式サイト http://madagascar.jp/
                      ****
都会と人間が大好きなライオンと、お調子者のシマウマが仲良しで、抱き合っちゃったり、ライオンがシマウマにプレゼントしたりという夢のようなストーリーで楽しかったです(笑)
吹き替えで観たのですが、シマウマの声が柳沢慎吾さん(大ファンです!)で独特の声が魅力的でした。
お調子者という点で、共通していてピッタリの役柄だと思います(^m^)

パリに到着したのが17:00頃、今回はオペラ地区、サン・ラザール駅近くに泊まりました。
21:00頃まで明るいので、オペラ・ガルニエまで歩いて行って写真を撮ったり、カルト・ミュゼ・モニュマン(美術館共通入場フリーパス)を買おうと地下鉄の駅に行きました。
しかしオペラ駅でもマドレーヌ駅でも1日券は売っていても、5日間券は無いと言われてしまいました。
早い時間に買わないと売り切れてしまうようです。


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