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パリ旅行 (5) マドレーヌ寺院、オペラ・ガルニエ、ダリ美術館 8/30(火)午前中 [パリ2005*Paris]

今回の旅ではオペラ地区に泊まったので、朝、マドレーヌ寺院まで徒歩で向かいました。
マドレーヌ寺院は、ルイ15世の幼少時の大病が奇跡的に回復したことを神の御加護とし、1764年に定礎、革命などの紆余曲折を経て1842年に完成しました。
新古典主義様式の、ギリシア神殿風の美しい建物で、傍に近寄るとひとつひとつの列柱がとても大きくて圧倒されてしまう、堂々たる建物です(@。@)
エリゼ宮もここの教区なので、大統領もここの教区民なのだそうです。
夜8:30~コンサートが開かれると聞き、チケットを購入、ひとり23ユーロなので日本円で3200円くらいですね。
↓写真は素材サイトのclef様よりお借りしました。
他にも素晴らしいパリの写真が沢山ありますので、是非訪問してみて下さい(^^)

http://street34.mond.jp/clef.html

次に向かったのは、パリの中心にあるオペラ座(オペラ・ガルニエ)です。
1861年から1871年にかけて、シャルル・ガルニエによって設計、建築されました。


↑内部の中央階段、世界中から取り寄せた色とりどりの色大理石が見事に調和していました。
(私自身も写真を撮りましたが、あまりよく写っていなかったので、購入したガイドブックからの写真です。)

ガルニエ自身もオペラの愛好家であり、「もし願いが叶って一晩だけオペラ座の総監督を務めることができるならば、最高の衣裳を着けたオペラ歌手たちに、この中央階段とロビーで歌ってもらうだろう!」と言ったそうです。
つまり、この階段やロビーでさえも彼にとっては舞台であり、また、幕間でも観客が常に夢心地であるようにとの思いを込めて造ったようです。


↑ヴェルサイユ宮殿の『鏡の間』の様に豪華絢爛な通路と、その窓から見たパリの街並み。
(ミカエラ撮影)


↑客席ホールは、思ったよりも小さくて、しかし金と深紅のベルベットの座席がとても綺麗でした。
小ぶりだけれど、上質なルビー、あるいはガーネットのような宝石のよう…。
丸天井にはシャガールの『夢の花束』が描かれています。
もし私がこのホールの天井画のプロデュースを頼まれたら…ありきたりなバロックやらロココ調の絵画やロカイユで埋め尽くすでしょうが、シャガールの絵を飾るなんて、さすが粋なフランス人!
こういうのをエスプリって言うのでしょうか、少しだけミスマッチな感じが素敵です。
(写真はガイドブックより)


↑右はミュージアムショップで買った、パトリック・デュポンのポストカード。

次はモンマルトルにある、ダリ美術館へ行きました。
有名なモンマルトル広場の近くにあるのですが、少し分かりずらい所らしく、スペイン人のお兄さんに道を尋ねられ、一緒に到着(;^^)
スペイン人もパリでダリが観たいのね、日本人がメトロポリタン美術館で光琳を観る感覚かしら。

内部では彫刻や絵画の他、ダリが出演しているアートフィルムも上映されていました。
例えば、動物や果物に、見たこともない摩訶不思議~な生物が合わさって描いてある絵がおびただしく展示してあって、怪しげなBGMが館内の雰囲気を盛り上げてくれます。
あまり長々と観ていると、気分が悪くなりそうなので、ほどほどに(笑)
芸術を生み出しているのではなくて、凄まじい想像力が湧き出している感じで、とにかく圧倒されてしまいます。
帰り際の通路には、彼の様々な表情の写真が飾ってあって、どれもコミカルで思わず笑ってしまいました。
彼自身がアート作品なのだな~と思ったのでした(^v^)

この日はこの後、カルナヴァレ美術館とコンシェルジュリー、そしてマドレーヌ寺院でのコンサートに行きましたが、それはまた後日…♪




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コメント 10

迷い人

<<ナイス>>ですわ。
マドレーヌ寺院は80年近くかかって建てられたのですね。
こういう柱の大きい建物をその当時どうやって建てたのかしら。
日本は木だからなんとなく分るのですけど.....

オペラ座!!
おお、映画そのままですわ~!
ミカエラさまが撮影した通路の写真、これが通路なんですかっ!
特別な人を迎え入れる豪華な広間のようです。
オペラ座では何を鑑賞されたのでしょう。

右のバレエダンサーの跳躍力の素晴らしいこと!
合成写真とかじゃなく、これだけ飛ぶのでしょうか?!

ダリ、名前しか知りませんわ。
髭がピンとして頑固で気難しい芸術家の雰囲気がします。
色々な表情の写真がコミカルだったとか。
やっぱり芸術家は個性がないといけませんからね~。

まあ、ミカエラさま、1週間の滞在でしたのに、2週間位行ってたような錯覚を受けますわ。
あちこちほんとに精力的に回れて。
次回の掲載も楽しみに待っております。
by 迷い人 (2005-12-02 13:08) 

ミカエラ

迷い人さん、こんばんは(^^)

いつも、コメントいただきましてありがとうございます、とても嬉しいです~。
写真が無かったり、綺麗に写ってなかったりしてすみません。
あまり写真を撮るのが得意でないのと、写真に気を取られて体感できないことが多いので、最近はあまり撮ってこないのです。
でも、ブログで発表するには綺麗な写真が不可欠だな~と痛感しています(;^^)
迷い人さんは、きっといいカメラをお持ちなのでしょうね、いつも美しいお花の写真を見せていただいて、写し方もとても上手です!
今度旅行するときはいいカメラを持っていきますわ。

最近オペラ座では、ほとんどがバレエの公演なのだそうです。
けれどやはりここでオペラが観たいというお客様の要望により、いくつかオペラも上演されているとか。
オペラ座の怪人に出てきたような豪華なシャンデリアもありましたよ~(*^^*)

>>やっぱり芸術家は個性がないといけませんからね~。
↑陳腐な言い方ですが、ダリは天才だと思いました。
とにかく、芸術作品を創作するとか生み出すとかではなくて、自然とあふれ出している風で凄いパワーです(@。@)
…楽しかったけど、疲れましたわ(笑)
迷い人さんも、驚くほど次から次へと作品を制作されているので、ダリ・タイプですね!
by ミカエラ (2005-12-03 02:40) 

豆酢

こんにちわ、ミカエラ様、迷い人様。こちらにまで足を踏み入れてしまいました(赤面)。素晴らしい!パリの美を堪能されたようで、記事を通じて私まで圧倒される心持がいたしました。

夫が留学していた関係で、新婚旅行はパリと決めておりました。その旅行の際には時間的制約もあり、彼が留学中住んでいたところを散策したり、市場をうろうろして住人気分を満喫したりで満足していたのです。でもどうせなら、数ある美術館やオペラ座をじっくり観て回りたかったなあ。
あー、また行きたいですよ。次回を楽しみに待っております。
by 豆酢 (2005-12-04 11:09) 

迷い人

おおお、豆酢さんもパリへ行った事があるのですね~!
市場!
古着から雑貨、野菜などなど、何でも売ってる市場があるとか。
パリ市民気分なんていいですね~。

ミカエラさまは芸術方面のパリを、豆酢さんは市民の生活のパリを......
いろいろ話が聞けてうれしいです。
by 迷い人 (2005-12-04 21:39) 

ミカエラ

豆酢さん、こんにちは(^^)

こちらにもコメントいただきましてありがとうございます! 嬉しいです!

>>彼が留学中住んでいたところを散策したり、市場をうろうろして住人気分を満喫したりで満足していたのです。

↑ それこそ、私の憧れですわ~、パリジェンヌ気分で素敵ですね~(*´v`*)
アパルトマンに泊まって、市場(マルシェっていうんですよね♪)でお買い物したり、セーヌ川沿いのベンチで読書したり…なんていうように、豆酢さんのように住人気分を味わってみたいです。
でも、どミーハーの私としてはまず名所を押さえておかないと気がすまないのでした(笑)
パリには数え切れないほどの、名所があるので、また行きたいです。
今度行くときは、豆酢さんのように散策も楽しんでみようと思いますので、オススメな場所などがありましたら、どうぞ教えて下さいませ(^o^)
by ミカエラ (2005-12-05 16:41) 

ミカエラ

迷い人さん、こんにちは(^^)

>>古着から雑貨、野菜などなど、何でも売ってる市場があるとか。
↑ 骨董市なども有名ですよね、値切るのが大好きなので(笑)、良いものがあれば買ってきたいです。
以前行った時は、ありきたりですが、モンマルトル広場で小さな絵を買ってきました。
絵描きの方に敬意を表してあまり大幅には値切れないのですが、それでも自分で納得できる値段ならばいい思い出になりますね。
色々な作風の絵を見ているだけでもとても楽しいですよ~、同じく絵描きの迷い人さんにはオススメの場所ではないでしょうか(^v^)
by ミカエラ (2005-12-05 16:48) 

みんちい

ミカエラさん、こんにちは☆
皆様、こんにちは☆

今回の旅行記を読んで、もうず~っと大昔、クリスマスの頃にパリを旅行した時のことを思い出しました。
マドレーヌ寺院…理由はさっぱり思い出せないのですが、早朝この近くを友人と歩いて移動していたのです。当時マドレーヌ寺院は修理中で、寺院全体すっぽりホロで覆われていたのですが、ホロにそっくりそのまま寺院の外観が描かれていたのが、面白かったです。
たしか、すぐ近くにフォションの食料品店があって、朝早すぎて店が開いているはずもなく、ガラス窓にへばりついて、とても素敵な店の中を覗いたのを覚えています。

オペラ座…ドレスアップして行くのにふさわしい空間ですね。
>幕間でも観客が常に夢心地であるようにとの思いを込めて造った…
古い趣ある建物も、すぐに単純・無機質に作り直してしまう日本とは全く違いますね。日本には、濃厚で劇的な空間ってあまりないですものね。

たしか、私の旅行ではやはりオペラ座を横目に見ながら、近く…だったと思います。ギャラリー・ラファイエットというデパートへ急いだような…(^_^;)クリスマス直前の激混で早々と退散しましたね。

海外には好きな街がいくつかありますが、暮らしてみたいのはパリです。
また、パリのお話をお聞かせ下さい!(^o^)
by みんちい (2005-12-06 16:34) 

ミカエラ

みんちいさん、こんばんは(^^)

クリスマスにパリへ行かれたなんてロマンチックですね!
旅行というだけでワクワクするのに、きっと楽しさ倍増なのでしょうねぇ(*´v`*)
ヨーロッパのクリスマス、私も一度は体験してみたいです。

>>ホロにそっくりそのまま寺院の外観が描かれていたのが、面白かったです。
↑まあ、なんて親切、さすが芸術の都! それは珍しいですね、でもめったに出会えない貴重な体験ですね♪
私はよく修復中に当たるのですが、一番ショックだったのは、モスクワの赤の広場のワシリー寺院(タマネギお屋根の)がそれだった時です、味気な~い網で覆われていました(;^^)

フォションで何か買われましたか? 日本人観光客にとても人気がありますよね。
一時、マーマレードにはまっていて、日本でも買って食べてました。

>>古い趣ある建物も、すぐに単純・無機質に作り直してしまう日本とは全く違いますね。日本には、濃厚で劇的な空間ってあまりないですものね。
↑ 日本と違ってフランスは古い建物ほど価値があって珍重されているそうですから、価値観の違いを感じます。
新国立劇場はシンプルながらも、割と素敵だなと感じましたけれど、歴史的にも対抗できるとしたら、歌舞伎座くらいなのでしょうか(@。@)

ギャラリー・ラファイエット、私が行った時も混んでましたよ~、割と庶民的なデパートみたいですよね。
でもステンドグラスの天井が豪華でした!

>>海外には好きな街がいくつかありますが、暮らしてみたいのはパリです。
↑ みんちいさんの好きな街…サッカーがさかんなあの街かしら~♪
by ミカエラ (2005-12-06 23:38) 

みんちい

またまた こんばんは♪です。

同じパリでも、ミカエラさんの訪ねられた場所は、私の行った場所とは微妙に似ているようで違うようで、興味深く拝見しています。個人旅行の面白さですね。

クリスマスシーズンのヨーロッパは、素晴らしく情緒があって良いですね。
ただ…25日はどこもかしこも閉まってて、ツアーでないと予定に穴が開いてしまいます…(>_<)
その時は、ノートルダム寺院のクリスマスミサに参加して、ゴシックな雰囲気を満喫した後、同行した友人のパリ在住の友人宅にお邪魔したので、なんとかなったのですが。

しかし、クリスマスやキリスト教の祝祭日が中に入るツアーは料金が安いので、性懲りもなくイタリア旅行でそれを選んだところ、バチカンに入れませんでした。
>…モスクワの赤の広場のワシリー寺院(タマネギお屋根の)がそれだった時です…
わかります。目指す物の前で「あらら……」という気持ち。

フォションは店が開くまで待てず、家族に頼まれたソーセージとチーズを、行き当たりばったり道端のお店に飛び込んで買いました。英語が通じず「この店のおすすめはどれですか?」と、理解してもらうのもひと苦労で、結局美味しいものに当たりませんでした。

英語圏はその点ラクです… だからロンドンは好きです(^_^;)
「Champs Elysees」 チャンプス エリシーズ?
パリの地下鉄地図を友人と見ながら、これがシャンゼリゼだと気がつくまで、すごく時間がかかったのです。
by みんちい (2005-12-07 21:58) 

ミカエラ

みんちいさん、こんばんは♪

>>ただ…25日はどこもかしこも閉まってて、ツアーでないと予定に穴が開いてしまいます…(>_<)
↑ なるほど! レストランも閉まってしまうのかしら、せっかくのクリスマスでもひもじい思いをするのでは台無しですね。
ヨーロッパの人々は、クリスマスに外で豪華な食事をするよりも、家族と過すことを大切にしてるイメージがあります。

>>ノートルダム寺院のクリスマスミサに参加
↑ 住人気分、パリジェンヌ気分で素敵ですね~(*´v`*)
単なるミサでも聞いていると楽しい(←もの珍しさも手伝って・笑)のに、クリスマスなんて最高に特別なミサを体験されたとは、ミーハーな私としては羨ましくてしかたがありませんわ。

>>バチカンに入れませんでした。
↑ 観光客は駄目なのでしょうか、選ばれた教徒の皆さんしか入れないのかしら、カトリックの総本山ですから仕方がないのかも知れないですね(;^^)
コリリン@チェーザレ映画が公開されますし、私もまた行きたくなってきました♪
クリスマスと言えば、ドイツのローテンブルグという小さな街も有名ですね。
シーズンでなくとも一年中クリスマスグッズを売っている、ケーテ・ウォルファルトというお店があるのですが、ちょっとしたお土産の他、ツリーのオーナメントなどもたくさん売っていて楽しかったです。

↓ケーテ・ウォルファルトのサイト。
http://www.wohlfahrt.com/

>>「Champs Elysees」 チャンプス エリシーズ?
↑アハハ~(≧▽≦) そういえば、カタカナで書くとパリで最も有名なのに、フランス語だと難しいですね。
でもその時はとても困っても、後で考えると楽しい思い出なのではないでしょうか(^^)
私もプランタンやギャラリー・ラファイエットのある“アーヴル・コーマルタン”という駅で降りると分かっていても、地下鉄の表示がHavre Caumartinで、なかなか見つからない時がありました(;^^)
by ミカエラ (2005-12-08 00:44) 

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