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映画 『ニュー・ワールド』 [映画 な行 *Movie]

ニュー・ワールド コレクターズ・エディション

ニュー・ワールド コレクターズ・エディション

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2006/09/28
  • メディア: DVD

*監督* テレンス・マリック
*脚本* テレンス・マリック
*撮影* エマニュエル・ルベツキ
*音楽* ジェームズ・ホーナー
*出演* コリン・ファレル as ジョン・スミス
     クオリアンカ・キルヒャー as ポカホンタス
     クリスチャン・ベール as ロルフ
2005年 アメリカ

*あらすじ*
1607年、新天地を求めて出航した英国船がたどり着いたのは、
美しい自然と溶け合いながらネイティヴ・アメリカンが平和に暮らす、
アメリカ北部のヴァージニアでした。
英国人は上陸すると木を切り倒し、砦と家屋を建設。
ネイティヴとの和平の交渉のため、スミス大尉は彼らの住処を訪れますが、
捕らわれの身となり、そこで出会ったネイティヴの長の娘ポカホンタスと恋に落ちます。
国民の間ではポピュラーであるというアメリカ建国神話である、
ポカホンタスの伝説をテーマにしたもの。
                       ****

チラシやポスター、DVDのパッケージから、
そして何よりもコリリン主演のアメリカ映画ということで、
テンポの速いアドベンチャーテイストの映画なのだろうと思っていました。
「退屈であった」という声も聞こえてくるところから察するに、
そのように予想していたのは、きっと私だけではなかったのではないでしょうか。

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映画 『嘆きのテレーズ』 [映画 な行 *Movie]

嘆きのテレーズ

嘆きのテレーズ

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2003/03/04
  • メディア: DVD

*監督* マルセル・カルネ
*脚本* マルセル・カルネ
*原作* エミール・ゾラ
*出演* シモーヌ・シニョレ: テレーズ
     ラフ・ヴァローネ: ローラン
     ジャック・デュビー: 夫・カミーユ
1952年 フランス

*あらすじ*
フランスのリヨンの下町で、テレーズは元来病弱な夫と、何かと辛く当たる義母との暗い生活を送っていました。
ある日、夫を送って来た魅力的な男性・ロランと出会い、二人は愛し合うようになります。
ロランは駆け落ちを迫りましたが、テレーズは夫との話し合いを望み、夫とともに汽車でパリへと向かいました。
しかし、途中から乗り込んできたロランと夫とがもみ合いとなり、夫は汽車から転落死してしまいます。
自首しようとしたロランに対し、テレーズはある決断をします…。
エミール・ゾラの原作『テレーズ・ラカン』を、『天井桟敷の人々』のマルセル・カルネ監督が映画化した作品。
                       ****

イヴ・モンタン夫人でもあったシモーヌ・シニョレ…彼女の映画は何作か観たことがありますが、彼女は決して美人ではないですよね?(おそるおそる)
昔のフランスの女優さん=美しい というイメージがつきまとっているので、必死に美人だと思い込もうとしましたが、…今回ついに挫折しました(笑)

しかし、義母と夫との暗い生活に諦めきっている姿(耐えているというよりそう見えた)や、愛人が夫を殺害してしまった後に冷酷な判断を下すあたりは、独特の憂鬱さが出ていてよかったと思います。

それにしても実に救いようがない、嘆かわしい物語でした。

不倫をして夫を裏切ったテレーズと愛人ロラン、嫁を認めようせず冷たく当たる義母、母の言いなりで妻を顧みようともせずにただ束縛しようとする夫、テレーズの秘密を握って強請ろうとした男…全ての登場人物がそれぞれの罪により罰を受けたというところでしょうか、そう戒めとして考えればまあまあ諦めがつきますが、6年間も辛い生活を我慢してきたテレーズを想うと、あのラストはやりきれない気持ちでいっぱいでした。

傲慢な義母とマザコン夫との生活の中で、テレーズは諦め切ってしまっている様子が歯がゆかったですね。
…多分それは、シニョレの風貌が逞しいというのか、ガッツがあるように見えてしまったからなのでしょう(笑)
頼れる姐さん風に見えるので、今にも闘い出しそうに見えたのでした。

愛情も魅力も無い夫或いは男性と、ひとつ屋根の下に住むというのはどういう心境なのでしょうか…想像するだけでゾッとします。
だから、ある日テレーズの目の前に、魅力的な男性が現れた時はその気持ちを抑えられなくて当然でしょう。
…けれど、いまひとつその喜びが感じられなかった…多分それは、私にはロラン、つまりラフ・バローネに魅力を感じなかったので、感情移入できなかったというのもひとつの理由です(ゴメンナサイ~)
ロランが、同じくカルネ監督作品の『愛人ジュリエット』のジェラール・フィリップさまだったら、うっとりと夢心地を味わえたでしょうね~(妄想中)

それから、お金をゆすり取ろうとしていた水兵の男性ですが、可愛い顔して冷酷で心底憎たらしかったけれど、実は素朴な夢を追っていた青年の姿を垣間見せ、ホロリとさせるところもよかったです。

皆それぞれが、幸せになりたいと思って生きている姿はとてもけなげでその思いを責めることはできません。
しかし、自分の保身や利益だけを考えていると、ああいうことになる、という、やはり戒めに思えてしまいました。

愛人ジュリエット

愛人ジュリエット

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2003/05/23
  • メディア: DVD


同じくマルセル・カルネ監督作品。
恋人のために盗みをはたらき、投獄された青年が、夢の中の世界を恋人の面影を追い求めてさまよう物語。
ジェラール・フィリップさまの憂いを帯びた甘美なムードを堪能できる幻想的な映画です。


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