“ボテロ”のカレンダー♪

パリの国立近代美術館(ポンピドゥーセンター)で、ボテロのカレンダーを買いました。

フェルナンド・ボテロは1939年生まれのコロンビア出身の画家で、
人物や動物をふくよかに、独創的に描く画風で知られ、また、
“偉大なる最後のルネサンス芸術家”と呼ばれ、その作品は高く評価されています。

The Death of Luis Chaleta 1984

タイトルに“Luis Chaleta”と人物名が入っていますから、
実際に起こった事故で亡くなった方へ捧げる作品なのでしょうか。
痛ましい現場が描かれていますけけれど、
雲間から女性…お母さんでしょうか…が両手を差し伸べて、
お迎えに来ている様子が、救いがあるというのかほのぼの～としています。

The Rape of Europa 2001

これは、美しいエウロペ(エウロパ)に懸想した全能の神ユピテル(ゼウス)が、
その身を牡牛の姿に変えて、連れ去ろうとするギリシャ神話の一場面である
“エウロペの略奪(誘拐)”ですね。
背景が闘牛場であるというところが、画家になる以前は闘牛学校に
通っていたという彼らしい作品です。

ギュスターヴ・モロー　『エウロペの誘拐』　1868年

同じ主題のものなら、ギュルターヴ・モローの
この神秘的に描かれたものが有名でしょうか。

その他、このカレンダーには、私の大好きな絵画のパロディも載っていました♪

ヤン・ファン・エイク　　　　　　　　　　　　　　　　　ボテロ
『アルノルフィニ夫妻』　1434年　　　　　　　　　『The Arnolfini Marriage』　1978年

厳かな雰囲気に包まれているファン・エイクの夫妻像も、
ボテロにかかると人懐こい夫婦に大変身(＾＾)

ドミニク・アングル　　　　　　　　　　　　　　　　　ボテロ
『カロリーヌ・リヴィエール嬢』　1806年　　　　『Mademoiselle Riviere』　2001年

ボテロのほうのお嬢さんは、真っ赤なマニキュアを塗って
おしゃれしているところが現代っ子風！？

Madonna and Child 1965

まるでお正月の羽子板の、押し絵のようなタッチが素朴で面白いです。

例えば、マティスが教会装飾を手がけて、それまでにないような
革新的なデザインの空間を作り出したように、
ボテロがデザインした教会ができるといいですね。
こんな親しみやすいマリア様像なら、心がとても癒されそうです(*＾＾*)

Still Life with Can and Fruits 1989

…なぜか果物までも、まるまると太ってみえるのは気のせいでしょうか(笑)

外国のカレンダーですので、祝日などを自分で書き込まないと
ならないので少々面倒ですけれど、
ふくよかなボテロのカレンダーで、“福”がたくさん舞い込みますよ～に！
と、願いを込めて飾りたいと思います(＾＾)

世界中のボテロの作品が楽しめるリンク集は　こちら　♪

"Flower Fairies" Calendar (Flower Fairies Calendar)

• 作者: Cicely Mary Barker
• 出版社/メーカー: Frederick Warne
• 発売日: 2006/07/06
• メディア: カレンダー

ついでにもうひとつ、可愛らしい妖精の絵がとても人気のある、
シシリー・メアリー・バーカーのカレンダーも買いました。
こちらはAmazonで注文できます。

コメント 8

なかなか面白いですね～
こうゆうカレンダーを飾っておくのもオサレですねっ
by (2006-12-27 23:48) 

ミカエラさん＠ポテロさま；；；カレンダー、素敵です。

欲しいです。ヤンファンエイクさま＜こちらも大好な絵＞
のパロが可愛いです／

本物はナショナルギャラリーにありますよね。

アイコン変わりましたね。。。素敵です。。。
by megumi (2006-12-28 06:02) 

■でぃーじぇーさん、こんにちは(＾＾)

ボテロの絵、可愛いでしょう？
美術館の売店で、一目ぼれして購入しました。
毎日カレンダーを見るたびに、朗らかな気分になれそうで、
きっと来年も素晴らしい一年になると思ってます♪
by ミカエラ (2006-12-28 17:16) 

■megumiさん、こんにちは(＾＾)
megumiさんもヤン・ファン・エイクの絵のファンですか！
フランドル絵画はなんというのか、こっくりとした色合いで
とても美しいですよね。
若冲といいクラナハといい、気が合いますね～♪

ナショナル・ギャラリーには、megumiさんもブログに飾ってらっしゃる
ブロンズィーノの『愛のアレゴリー』もありますね、これも大好きです。

＞＞アイコン変わりましたね。。。素敵です。。。
↑ありがとうございます～。
3代目megumiさんの鮮美なアイコンも、とても目を惹きますよv
by ミカエラ (2006-12-28 17:17) 

ボテロって改めて観ると本当にユニークですねぇ。ヤン・ファン・エイクのある種病的な感じもボテロにかかるとこんなに楽観的になってしまうとは、、。
by kurohani (2006-12-29 19:34) 

ミカエラさん、どうも。
ちょっと発熱してしまい、充分にご挨拶もできませんでした(^^ゞ。
ボテロって初めて拝見しました。どれもこれもキュートでかわいいわ。これなら家の中にも飾って、和めますねえ。
来年もどうぞよろしくお願いいたしますね。
by 豆酢 (2006-12-29 22:02) 

■kurohaniさん、こんにちは(＾＾)

＞＞ヤン・ファン・エイクのある種病的な感じもボテロにかかるとこんなに楽観的になってしまうとは、、。
↑う～ん、なるほど(@。@)　“病的”という表現は的確ですねv
たとえば男性の表情なんてもう神経質を通り越して、
ほんと、病的な感じです。
細密な室内描写もそういえますね～。
ボテロなんて、もう面倒くさくなっちゃって、
シャンデリアを裸電球にしちゃってます！？(笑)
by ミカエラ (2006-12-30 19:54) 

■豆酢さん、こんにちは(＾＾)
体調がすぐれないのに来てくださってありがとうございました。

大丈夫ですか？　
文章からもなんだかいつもの元気がないようで心配です＞＜
早く「ファイトォー！　復活！」(←お気に入り・笑)して下さいね。

ボテロ、可愛いでしょう？
でも、豆酢さん宅には元気な子まめちゃんズが居て、
明るく楽しいおうちなので、ボテロなんて必要ないですね(＾ｍ＾)

今年も豆酢さんには度々遊びに来ていただきまして
本当にありがとうございました。とても楽しかったです♪
また来年もよろしくお願いします～。
後ほど、ご挨拶に参りますね(＾＾)
by ミカエラ (2006-12-30 19:55)