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映画 『チャーリーとチョコレート工場』 [映画 た行 *Movie]

チャーリーとチョコレート工場 特別版

チャーリーとチョコレート工場 特別版

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2006/02/03
  • メディア: DVD

*監督* ティム・バートン
*原作* ロアルド・ダール
*脚本* ジョン・オーガスト
*音楽* ダニー・エルフマン
*出演* ジョニー・デップ as ウィリー・ウォンカ
      フレディ・ハイモア as チャーリー・バケット
      デヴィッド・ケリー as チャーリーの祖父
      ヘレナ・ボナム=カーター as チャーリーの母
      ノア・テイラー as チャーリーの父
2005年 アメリカ、イギリス

*あらすじ*
貧しいながらも温かい家族に囲まれ幸せに暮らす少年チャーリーは、
15年間誰も出入りしたことのない、謎のチョコレート工場への招待状である
“ゴールデン・チケット”を引き当てました。
そのチケットは全部で5枚。
チャーリーは他の4枚のチケットを当てた子供たちとともに、
チョコレート工場の不思議な世界を体験することになります…

イギリスの作家ロアルド・ダールの児童文学『チョコレート工場の秘密』を映画化したもので、
この小説の映画化は、1971年の『夢のチョコレート工場』に続いて2度目。

☆★☆ ネタバレ箇所がございます ★☆★

ティム・バートン監督のブラックユーモアと、ジョニー・デップ演じる奇妙なキャラクター、
そして『バッドマン』や『スパイダーマン』でおなじみの、ダニー・エルフマンによる
少し憂うつなメロディがピリリと効いて、甘くなりすぎないファンタジーでとても楽しかったです。

主人公のチャーリーに、チョコレート工場の招待状である“ゴールデンチケット”が、
なかなか当たらないという設定も、単純でありながらよくできているな~と感心。
なぜなら、それによって、鑑賞者である私たちもじれったくてドキドキワクワク感が増しますし、
当たった時の喜びも大きいわけですものね。

いよいよその喜びを胸に、チョコレート工場へと到着しますと、
ジョニー・デップ演じる不思議ちゃんのウィリー・ウォンカが、案の定…というか予想以上に
かなり風変わりでグロテスクな演出で出迎えてくれます(;^^)

そして、工場の中へ足を踏み入れるととてもカラフルで美しい幻想世界が広がっていました。
そのこの世のものとは思えないような眺めと色彩は、ボッスの描いた“快楽の園”のようでした。


ヒエロニムス・ボッス画  “快楽の園” 中央部分
(キリスト教における七つの大罪のうちの“淫欲”を表したもので、
堕落した世相への戒めを込めて描かれたもの。)

招待された子供のひとりが、常軌を逸した行動をするところなど、
ボッスが作品に込めた戒めや風刺を体現しているようでもありましたね。

メルヘンチックな工場内をどんどん進んでいく道程は、
ディズニーランドのアトラクションに乗っているときの様なワクワク感があったり、
『2001年宇宙の旅』や『サイコ』のパロディがあったり、
また、この工場の従業員である小人のウンパルンパたちが歌ったり踊ったりする場面は、
『オースティンパワーズ』のナンセンスっぽさがあって、
映画好きには嬉しい笑いがちりばめられていました。

見学が進むにつれ、自分勝手でワガママな子供たちが、
次々と懲らしめられていく姿もスカッとしましたね(笑)

でもそれは、決してウィリー・ウォンカが手を下したわけではなく、
子供たち自身の傲慢な態度が招いたものですから自業自得なわけです。

それに、懲らしめられ方もそれほど手ひどいものではなくてユーモラスだし救いがあるので、
作り手の優しさが感じられて、そんなところがとても気に入りました。

単純な思考回路の私には、ウィリー・ウォンカと『シザーハンズ』の主人公エドワードが、
無邪気で可愛らしいところ、そして家族の愛やら温もりを求めているという点で
重なって見えてしまうところがあり、最後はどうなってしまうのだろうと心配しましたけれど、
皆が心を通い合わせることのできた素敵な終わり方でしたのでほっとしました(^^)

家族の愛をテーマとした、心温まる素敵な映画でしたね~。
これからの寒い季節に、暖かいお部屋で家族団らんで観るのもよし、
ロマンチックな真冬の夜☆に、好きな人とふたりきりで観るのもいいですね。
熱~いホットチョコレートなど飲みながら♪

オフィシャルサイト→http://wwws.warnerbros.co.jp/movies/chocolatefactory/


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コメント 10

kurohani

確かにあの世界、ボッシュの絵にちょっと似てるかもしれません!ウィリー・ウォンカはストーンズのブライアン・ジョーンズにファッション、髪型、眼鏡等そっくり(笑)
by kurohani (2006-11-28 20:35) 

マリンかもめ

話題になっていた映画ですよね。
機会があったら観たいと思っています。
by マリンかもめ (2006-11-29 11:56) 

ミカエラ

■kurohaniさん、こんにちは♪

>>ウィリー・ウォンカはストーンズのブライアン・ジョーンズにファッション、髪型、眼鏡等そっくり(笑)
↑そういえばそうですね~(^^)
それでもってその彼の生涯を描いた映画『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』の主人公にも似てますよね。
http://www.brianjones.jp/

ストーンズといえば、キース・リチャーズが『パイレーツ・オビ・カリビアン』の最新作で、ジョニー・デップと共演するそうでそちらも楽しみです。
by ミカエラ (2006-11-29 17:15) 

ミカエラ

■マリンかもめさん、こんにちは♪

最初はあまり興味がなかったのですが…見てみたらとても楽しい映画でした。
ウォンカ(デップ)のイノセントぶり、と言うのか、
子供相手でも歯にもの着せぬもの言いとか面白かったです。
夏頃に劇場公開されましたけれど、冬にぴったりの映画だと思いますので、
ぜひご覧あそばせ♪
by ミカエラ (2006-11-29 17:16) 

megumi

UR的なファンタジーの世界だとおもいます。
とにかく画像ですよね。
色が凄いと思います。
最近ジョニーデップの素顔が、わからない私です。
by megumi (2006-11-29 18:20) 

kurohani

再度失礼します。キースとジョニー・デップの共演楽しみです。『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』の主演の方ブライアンにそっくりでしたね。(他のメンバーあんまり似てなかったけど、、。)
by kurohani (2006-11-29 19:40) 

春姫

初めまして。
私もこの映画見ました!
なんかそんな色んな事がつまってる映画だったとは知らずに見てましたが・・;
でも、終わったあとは暖かい気持ちになりましたよねvv
あと、バレェ好きなんですか?私、ちょっとやってましたー。
有名なバレリーナの人が出る舞台を見にいけるのはすごく羨ましいです!
それでわ。
by 春姫 (2006-11-29 21:47) 

ミカエラ

■megumiさん、こんにちは(^^)

megumiさんもチャリチョコ(←って言ってみたかった(;^^))ご覧になりましたか~。
そう、色彩がとても綺麗でしたよね。
それに、例えばチャーリーが住んでいる家とかボロボロであっても、
夢がある造りだったりして、建物などのデザインも素敵でした。

>>最近ジョニーデップの素顔が、わからない私です。
↑プププ(^m^) しっかりメイクのコスチュームものが多いですものね。
先日、『リバティーン』のDVDが発売されましたね、
私としてはそちらで久々に素顔に近い彼が見れそうで楽しみです♪
http://www.libertine.jp/
by ミカエラ (2006-11-30 15:52) 

ミカエラ

■kurohaniさん、こんにちは(^^)

キースは撮影現場で泥酔したとか怪我したとかニュースになってますね、
映画を面白くするための演出なのかもしれませんが(;^^)

『ブライアン・ジョーンズ…』、ストーンズの華やかな活躍の陰で、
そんな悲しい出来事があったと思うと切ないです。
同じようなものではカート・コバーンの最期を描いた
『ラストデイズ』も話題になってましたね☆
http://www.elephant-picture.jp/lastdays/
by ミカエラ (2006-11-30 15:53) 

ミカエラ

■*春姫*さん、はじめまして、こんにちは(^^)
コメントとナイスいただきましてありがとうございます。
可愛らしいお名前&アイコンですね。

>>終わったあとは暖かい気持ちになりましたよねvv
↑ そうですね~(*´v`*) 
あの家族の中に居るウォンカは違和感がありましたけれど(笑)
めでたしめでたしでよかったですv
夢見るような楽しさに、ピリリとスパイスが効いた面白い映画だったですね。

>>バレェ好きなんですか?私、ちょっとやってましたー。
↑私は鑑賞専門なのです、少しでもやっておけばよかったな~と思うので、
とても羨ましいです。
経験がある方が舞台を観られると、
未経験者とはまた違った印象や感想を持たれるのでしょうね(^^)
by ミカエラ (2006-11-30 15:54) 

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