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映画 『プライドと偏見』 [映画 は行 *Movie]


*監督* ジョー・ライト
*製作*  ティム・ビーヴァン
     エリック・フェルナー
     ポール・ウェブスター
*製作総指揮* ライザ・チェイシン
         デブラ・ヘイワード 
*原作* ジェーン・オースティン 『高慢と偏見』
*脚本* デボラ・モガー
*撮影* ロマン・オーシン
*衣装デザイン* ジャクリーヌ・デュラン
*出演* エリザベス: キーラ・ナイトレイ
      Mr.ダーシー: マシュー・マクファイデン
      Mr.ベネット: ドナルド・サザーランド
      ベネット夫人: ブレンダ・ブレシン
      ジェーン:  ロザムンド・パイク 
      キャサリン夫人:  ジュディ・デンチ
      Mr.ビングリー:  サイモン・ウッズ
      ウィッカム:  ルパート・フレンド
2005年 イギリス

*あらすじ*
18世紀末イギリスの田舎町。女性には相続権が無い時代、ベネット家では、母親が5人姉妹を資産家の家に嫁がせようと躍起になっていました。
そんなある日、隣家の大豪邸に独身の大富豪・ビングリーが引っ越してきます。
彼は妹と、親友でやはり富豪のダーシーを伴ってやってきました。
文豪・夏目漱石に絶賛され、サマセット・モームに「世界の10大小説家」に挙げられたという、イギリスの女流作家・ジェーン・オースティンの小説『高慢と偏見』(自負と偏見)を映画化したもの。

                         ****

Mr.ダーシー役をコリン・ファースが演じ、本国はもとより日本でも人気を博したた、イギリスBBS放送のTVドラマの他に、1941年にローレンス・オリビエがダーシーを演じた映画もあるそうです。
こちらは日本未公開だそうですが、今回の映画公開を機にTVで放送してくれないかしら~と密かに思っています。

そんな名優たちが演じてきたダーシー役に抜擢されたマシュー・マクファイデンさん…暗い、暗すぎます、陰鬱です(笑)
でも背が高くてステキでした。
身長が低くても魅力的な人はたくさんいるけれど、やはり自分よりずっと長身の男性に、目の前にスッと立ちはだかれたらドキッとしてしまうでしょう。
他の男性と並んだ時にも、どうしても一番長身のマクファイデン@ダーシーに目がいってしまいました。

そんな最初の印象でしたが、リジーとともに、彼の真の姿が少しづつ見えてくるたびに、…いえ、そうではなくて、彼女によって変わっていったとも言えますね…、私も少しづつ惹かれていって、やがては恋に堕ちました(笑)
恋したことによって、お互いが誤解を解きながら、プライドを捨て、偏見を無くして、“人間として”精神が成長してゆく姿を見るのは清々しくていいものですね。

ちょーっと脱線しますが…

先日、オリンピックで、あるアルペン競技を見ていた時、日本の選手が24位でした。
滑走は2本あるのですが、名だたる有名選手達がぞくぞくと、ある者はコースアウトしてしまうし、ある者は、1本目の好タイムのプレッシャーから2本目が振るわずメダルを逃したりしていました。
でもそんな中、日本のその選手は、2本とも大きなミスをすることなく完走したのです。
それがどんなに難しいことであるか、また立派なことであるか、順位の結果を聞いただけでは分からないでしょう。
つまりは、表面(この場合順位結果)でしか判断されないことがしばしばですが、真実や素晴らしさをそれだけで判断してはならないのだということ思い知らされたのです。
この映画から感じたことと、通ずるところがあったので書いてみました。

キーラのリジーも賢そうで、毅然とした態度が良かったけれど、ジェーン役のロザムンド・パイクも清楚で綺麗でした♪
どこかで見た顔…と思ったらボンドガール(悪役)だったのですね、ボンドを裏切る嫌な女性像が吹っ飛んでしまいました(笑)
主役のふたりより、彼女とビングリーさんが結ばれるシーンの方がなぜか感動しました(;^^)
でも、同じくオースティンの小説を題材にした映画『いつか晴れた日に』で、ヒュー・グラントに求婚されて喜びにむせぶエマ・トンプソンを超えることはありません(笑)

その他の脇役たちも皆魅力的でした。
慇懃無礼で鈍感なコリンズ牧師も、憎たらしいけれどどこかコミカルで、度々観客の笑いを誘っていました。
そしてそのコリンズと愛の無い、と思われる結婚をしたシャーロットが、この当時の大概の女性の生きる道を象徴しているようで、切なかったです。

そして、ウィッカムさん役のルパート・フレンドが、オーランド・ブルームに見えてしかたがなかったのは私だけでしょうか(;^^)
リジーは、彼に惹かれていたという話のはずですが、この映画ではあまりそれを感じないまま終わってしまいましたね。

温かみのあるベネット家の屋敷や田園風景もステキでした。
でもやはり一番美しかったのは、目の前に静かで広大な湖面が広がるダーシーのペンバリーの邸宅ですね~。
なんと、屋敷内に美術館があって、並んでいる彫刻は全て、現在もお住まいの第12代デヴォンシャー公という方の持ち物だとか…。
館内は未確認ですが、彫刻群は見学が可能だそうです。

結末は分かっていてもやっぱり感動してしまう、楽しい約2時間でした。
BBCのドラマを超えることはないけれど、明らかに私にとっての、“もうひとつの『高慢と偏見』”が確立されたという感じです(*^v^*)

公式サイトhttp://www.pride-h.jp/

高慢と偏見

高慢と偏見

  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィー・シー
  • 発売日: 2002/04/05
  • メディア: DVD


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カポ

ミカエラさん~、こんばんは♪
TB&コメントありがとうございました。(^^ゞ)
2日続けてTBにトライしたのですが 私の書き込みの時間帯が悪いのか(深夜)失敗してしまい、すっかり遅くなってごめんなさ~いm(__)m

ミカエラさんのマクファイデン@ダーシーさんに対する心の変化が手に取るように分りますよ~
多分 あの役は余程の事が無い限り、そこそこイケメンの俳優さんだったら 好きになってしまう危険性を孕んだ?役ですよね。
私の中では ギリギリ〇〇・〇〇〇。〇まではOK.でも 〇。〇・〇〇〇〇は却下かなぁ。。
顰蹙を買ってしまいそうなので 〇の中のカタカナは言えません、ご了承下さいませ。(想像はご自由に・・)(*^・^*)

そういえば ビングリーさんも結構素敵な人でしたよね。
そして ミカエラさんもコメントしていらっしゃるけれど 姉ジェーンのロザムンドさんが印象的な女優さんでした。
007に出ているのですね、私、007はコネリーとダルトン以来ご無沙汰していて・・^^;
春に公開のジョニデの「リバティーン」に出演するそうですね、楽しみだわ~♪(ジョニー!!)
オーリー似のウィッカムさんも 軽薄そうだけどイケメンでしたね。
役柄が違ったら 案外イケてるかもしれませんよね。

それにしても当時の女性の生き方、考えさせられますよね。
ベネット・ママの奮闘ぶりが滑稽で笑いを誘いますが あの時代の女性の生き方は結婚相手で決まってしまうのですから 母親の気持ちとして分かる気がします。
そんな中でリジーの考え方は 自立した女性のもので 当時としては生き難かったかもしれないけれど 私の目には素敵に映りました。

こちらで失礼かと思いましたが 「自分探しの旅」拝読してました。
読み終えて ミカエラさんがより一層身近に感じられて嬉しかったです。
私が抱いているミカエラさん像は 知的で落ち着いた気配りの行き届いた女性・・というイメージですよ~。
でもそれだけじゃなくて 実は好奇心も旺盛でちょっぴりミーハーなところ(失礼!)もあって とてもバランスのとれた感性の持ち主だと思います。
これからも ずーっとそのままの素敵な女性でいて欲しいなぁ。。なんて、勝手に期待しています。
そろそろ脳も老化現象に突入した私に いつまでも素敵な刺激を与えて下さいね、お願いっ!!^^;
で、ガルコが世界一の美男子・・、同感です!!

お絵かきもいつも楽しみに拝見しています。
私も いつかチャレンジしてみたいなぁ~と夢のような戯言を言ってみたり・・、あはっ♪
by カポ (2006-02-27 18:07) 

ミカエラ

カポさん、こんばんは♪

>>2日続けてTBにトライしたのですが 私の書き込みの時間帯が悪いのか(深夜)失敗してしまい、すっかり遅くなってごめんなさ~いm(__)m
↑ とんでもないです~、私のブログがやはりおかしいようで…(;^^)
こちらこそ、申し訳ありません。

ダーシー役はやはりコリンには適いませんでしたね~、…という『高慢と偏見』ファンの声を聞いたら、あの知的で美しいコリンの奥様が、「うちのひと(夫)以外にダーシーだなんて、考えられないわ~。」とニヤリとほくそ笑む姿を想像してしまいました。
ひねくれてます?(笑)

例えばジェジェ様がダーシーをやったら、それはもう、ひと目で虜になってしまうのでドラマにならないでしょうね(笑)
一応、想像してみて…、お相手役は、『夜の騎士道』のミシェル・モルガンがいいかしら♪
知的で凛とした姿が好きなので。
そういえば、『夜の…』でも、モルガン演じた女性は、主人公の男性(ジェジェ様)によって、プライドを深く傷つけられてしまうのですよね。

>>そういえば ビングリーさんも結構素敵な人でしたよね。
↑ 実を言いますと、ダーシーよりも彼の方が好みでした、多分、そんな人は私だけでしょう(笑)
自分がひねくれ者なので、素直で明るい人に弱いのです(;^^)

>>そんな中でリジーの考え方は 自立した女性のもので 当時としては生き難かったかもしれないけれど 私の目には素敵に映りました。
↑ とても勇気がいることだったでしょうね~。
シャーロットの言葉を聞いて、なんだかゾッとしました。
あの当時の女性ほどではないにせよ、現代でも“負け犬”とかいう言葉が流行ったりして、完全には変わっていない気もします。

>>知的で落ち着いた気配りの行き届いた女性・・というイメージですよ~。
↑ とんでもないのでございますよ~、鈍くて偏ったものの見方・考え方しかできなくて、なのに、色々なことに首をつっこまないといられない性格なんです、個性も無いんですよね、あ、好きな俳優は皆と違って少数派というか個性的かもですが(笑)

カポさんは、私にとっては尊敬する憧れの人です。
映画の感想を拝見していても、いつも優しさに溢れていて、奥深くてため息が出てしまいます。
それに加えて、洒落が効いていて、ユーモア満載な発言をされることもあって、そこも尊敬してしまいます。
以前の、カポさんのジェジェ様BBSにはどうにか書き込みさせていただいていましたが、その他の映画のBBSにはどうしても気後れして書き込めませんでした。
ですから、今、こうしてお話しできることは、私にとっては夢のようなのです(*^^*)
by ミカエラ (2006-02-28 03:11) 

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