SSブログ

映画 『アパッショナート』 [映画 あ行 *Movie]

アパッショナート

アパッショナート

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2004/12/08
  • メディア: DVD


*監督・脚本* アレッサンドロ・ダラトリ
*音楽*     モーニ・オヴァディア
*出演*     サヴェリオ: キム・ロッシ・スチュアート
          ジナ: アンナ・ガリエナ
          リカルド: マッシモ・ギーニ
*カンタンあらすじ*
子供と夫との平凡な毎日を送るジナの元に、
美しい愛の詞を綴った手紙や花束が届くようになりました。
ある日、ジナの夫が贈り主を探しあてます。
その青年の名はサヴェリオ。
人並み以上にデリケートな神経を持ち、社会に適応できずにいました。
やがてジナは、そんな彼の話し相手となり、又、温室の仕事を世話してあげるのでした…。

                        ****

この映画の原題は“SENZA PELLE”(No Skin・皮膚がない)と言うそうで、キム・ロッシ・スチュアートは実際に心を病んだ人々のコミュニティを取材したらしく、その成果がでていたのでしょうか、表情ひとつひとつが繊細で、へたに触れたら壊れてしまいそうな青年を、原題から想起させるような痛々しさを見事に表現していました。
又、サヴェリオがジナに贈る美しい愛の詞もキム自身で書いたものだそうです。

サヴェリオは心の病でもこんなに素晴らしい詩を書くことができて、姿もとても美しいなんて!
一方的で思い込みが激しく、待ち伏せされてしまったって拒絶できるはずがありません(笑)
皆は彼が病気だからと避けるのに、ジナと夫のリカルドは彼を理解しようとするところはとても立派だと思います。
私も思わず優しくしてあげたい、守ってあげたい! 思う場面が沢山ありました。
けれど彼は心は子供のように純粋だけれど、体は大人なので難しいですよね。
このような人々を助けようとすることは崇高なことだけれど、最後まで受け止めてあげる覚悟が必要なのではないかしら。

妻の心が青年に傾いてゆくのをどうすることもできずにいる夫や、ひとり息子が心の病で、老いてもずっと面倒をみてゆかなければならないのであろうサヴェリオの母親が本当にお気の毒で同情してしまいました(;_;)
しかし、ひとつだけ理解できなかったのは、ジナ夫妻の友人たちが、サヴェリオと食事に同席した時、サヴェリオと彼らの子供たちがいないことに気づき慌てて探した上、リカルドに「もう病人を連れてくるな!」と言うところ。
世間では痛ましい事件が多々起こっているのだから、と言うのが理由だったのですが、心配なら親が片時も子供から目を離さなければよいのではないでしょうか。
そんな簡単なことなのに…他人のせいにするなんて、とても醜くみえました。

次第に精神のバランスを崩してゆくサヴェリオはどうなってしまうのか、とてもハラハラしましたが、最後は希望の持てる終わり方で良かったです(*^-^*)


nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 4

迷い人

  きゃ~!(最近、叫び声でスタート多いですが、心の叫びなのです)
ヘイデン仕上げて、ここのBBSのぞいたら、パメラさまがスレ立てて、アパッショナートの話してるじゃないの!

  ええ、さっそく飛んできました。
嬉しいわX3乗だわ~
キムが詩を書いたなんて、知らなかった。
感激よ~、またDVD見なくっちゃ。

 キムの演技力、褒めてくださってありがとうございます。
スーパーで倒れて、泣くシーン。
ぽろりと涙が落ちるの。
もう、あれでメロメロよ。

 キムのキスシーンは、あまり萌えないと思うの。
あまりにも、痛々しすぎて。
彼女を求めて、町をさすらうキムの泣き顔、こっちも泣きました。

 洗面所で髪に櫛を入れる、キムの目の美しさ。
あ~、キムだけ、また見ようっと。

 私も、あこがれ美しく燃え、よかったですよ~。
ここ書いたらいけないのかな?
BBSがいいのかなあ。

 ヘイデンちゃんも仕上がりました。
Seirenさまが貼ってた、あの美貌の写真に挑戦しましたが......
次は、虎様ですぞ。
官能の虎様、目指してますが、どうなるやら。

 アパッショナート、書いてもらってありがとうございました。
これ読んだ人、興味もってくれたらいいな~
by 迷い人 (2005-09-13 00:47) 

pamela

ミカエラさん。
キムは顔だけの男ではなかった。
綺麗なお顔なのだけれど、やはり普通ではないので、得体が知れないと思わせるのはキムのワザでしょうね。あの映画の中の彼とキスしたいとは思わないんです。
日本でも観られるような作品に出てほしいですね。
あちらで御紹介の動画観ました。変わらず素敵ですが、彼は短髪より少し長めの方が魅力的。
ひょろっとしてるので、精悍な髪型とかは似合わない感じがします。
でも、もう少し筋肉付けてもいいね。(^_^;)
by pamela (2005-09-14 00:47) 

ミカエラ

迷い人さん、こんにちは♪
いつもコメントありがとうございます、お返事が遅くなりましてすみませんでした。

アパッショナートのご紹介、本当にありがとうございました!
キムさんがこんなにお美しい人だと知ることができたし、ストーリーも楽しめました~(*^v^*)

>>キムが詩を書いたなんて、知らなかった。
↑美しい文章でしたね~、それに便箋やカードもとてもセンスがいいなと思いました。
でも、あの赤いリボンはちょっと…(笑) そんなところも可愛かったけれど♪

>>スーパーで倒れて、泣くシーン。
↑自分自身では感情を抑えることができないのね(;。;)…ジナもあんなこと人前では拒絶するしかないわ、もっと人がいないところだったら…(違)

>>キムのキスシーンは、あまり萌えないと思うの。
↑サヴェリオったら初めてにしては…以下自粛。
ジナは彼の母親に見せられた写真を見た時、その美貌に惹かれて近づいてみたのではないかしら。
だから、キスを求められた時もわりとあっさりと応じたのかなと思いました。

BBSの師匠へのレスにも貼ったのですが、↓2004年のキムさんの映画の動画が観られます。
障害を持つ息子との心の交流の物語です、未見でしたらどうぞ。
写真ではそうでもないのですが、動画を観ると、相変わらず色っぽい眼差しをしてました♪
http://www.allocine.fr/film/video.html?cfilm=55605

『あこがれ美しく燃え』、ご覧になったのですね!
この映画を初めて観たとき、あまりにも素敵だったのでしばらくの間ご飯が食べられませんでした。
ユーハン君がおでこに口づけされる場面…って、以前いいましたっけ?(笑)
BBSでもココでもお気軽に、気が向きましたら感想をお話しして下さいませ~。

官能のトラ様…楽しみにしてます、仕上がったら是非見せて下さいね(^▽^)
by ミカエラ (2005-09-15 17:36) 

ミカエラ

Pame師匠、こんにちは♪

キムさん、ゲージュツ的な美しさでした~、あの瞳というか目線が独特ですよね。
しかも190cmの長身で言うことないですわ(*-。-*) さすがは美男城の一員!

おや!師匠はサヴェリオとのキスは駄目ですか、私は求められたら即OKですわ(獣)
でもその後、去っていくジナをみつめているサヴェリオの姿は子供のようでしたね。
そして痛々しくてとても可愛そうでした。
世話を焼くなら中途半端ではなくて、最後まで見放さずにいてあげる覚悟が必要だと思います。

師匠はレンタルでご覧になったのでしょうか。
私は悩んだ挙句、この映画を含めた3作入りのDVD-BOXを購入したのですが、後の2つの映画も素晴らしいです!
アラン・ドロンの『高校教師』(未見(;^^))と、シャーロット・ランプリングの『さらば美しき人』なのですが、後者は私の大好きな近親相姦(兄&妹)の設定。
変態シュミですが(笑)、中身は変態ではなくて、残酷で美しいんですよ~。…忘れられない映画になりそうです。
師匠も機会があったら是非ご覧になってみて下さい(^v^)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00062IEYQ/qid=1126773539/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-2672382-5028354

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000657P9I/ref=pd_ecc_rvi_1/249-2672382-5028354
by ミカエラ (2005-09-15 17:40) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。