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英国ロイヤル・バレエ 『マノン』 全3幕 [バレエ*Ballet]

*演出・振付* ケネス・マクミラン
*音楽* ジュール・マスネ
*出演* マノン: タマラ・ロホ
     デ・グリュー: ロバート・テューズリー
*カンタンなあらすじ* ある日、美しい娘マノンと若き学生のデ・グリューは出会い、恋に落ちます。しかし、マノンを見初めたお金持ちのムッシュGMが、マノンの兄と共にやって来て、お金でマノンを誘惑し連れて行ってしまいました。
しかし、愛し合うマノンとデ・グリュー。裏切りに怒ったGMは、マノンを売春の罪で告発し、マノンは逮捕されてしまいます。
更に監獄内で今度は看守に言い寄られ、そこへデ・グリューが登場し、看守を刺殺してしまいます。
ふたりは沼地へ逃れてきましたが、やがてマノンはデ・グリューの腕の中で息を引き取りました。

                            ***

『マノン』の全幕を観るのは今回が初めてで、又、マチネに行くのも初めてでした。
当初、デ・グリュー役はジョナサン・コープでしたが、病気のためロバート・テューズリーに変更となりました。
“永遠の少年の風情を持つ”のだというコープを見てみたかったですが、テューズリーも小悪魔的なマノンに夢中になる一途で純粋な青年役にピッタリだったと思います。
例えば、マット・デイモン君みたいな…(注:ミカエラ的観点です(;^^))

怪我や病気で主役が変更になることはよくあることで、だいぶ慣れてきましたが、過去私が最もショックだったのは、キーロフバレエの『白鳥の湖』でルジマートフが降板し、ゼレンスキーに変更になったのですが、彼もまた体調不良で交代となった公演でした。
その点、マラーホフの公演に関しては交代になった経験は無く、又、これだけ多く日本で公演を行っているのに、そういうお話も聞いたことがないので凄いと思います。
しかし最近はどうもお疲れの様子だとか。
ダンサーとしての他に芸術監督のお仕事もあるので大変なのでしょう。
無理せずお体を大切に、少しでも長く私たちに優美なバレエを見せて欲しいですね(^^)

話はマノンに戻りますが、白のバレエ、赤のバレエという言葉を耳にしますが、だとしたらマノンは“黄金のバレエ”でしょうか。
とにかくたそがれ時のような色が常に舞台を覆っており、その中で、デ・グリューの白いブラウスが優しく浮かび上がっているのがとても美しかったです。

“寝室のパ・ド・ドゥ”でのふたりは本当にラブラブ♪ 
パ・ド・ドゥが終わった後もふたりはキスしていましたが、いつもああなのかしら?
なんだか、テューズリーがタマラ@マノンにメロメロ♪ といった印象でした(≧▽≦)

マノン役のタマラ・ロホは、以前ガラ公演でドン・キホーテのパ・ド・ドゥを観たときも思いましたが、凛として静謐な美しさが素敵ですね。
小柄なためか私にはとても親近感が持てました。
技術的なことはよく分からないのですが、とてもバランスがいいですね、そしてピルエットも少しもぶれずにとても素晴らしい!…と近くのお席の方が仰ってました(笑)

急に代役にと依頼されたのであろうテューズリーには、これを機にチャンスを摑んで更に活躍して欲しいです。
そして見事に感動的なバレエをみせてくれたことに、心から拍手を贈りたいと思います(*^▽^*)
      


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迷い人

  私、バレエはぜんぜん知らないの。
古典バレエと現代バレエがあるとしか......
興味ができたきっかけも、映画リトルダンサーで知った、アダム・クーパーだったし。
でも、ビデオで観た、男性だけの白鳥の湖は、今までの女性中心のバレエのイメージをすっかり変えてしまったくらい、強烈でした。

  それからホアキン・コルテスのフラメンコとバレエを融合させたようなダンスを観ました。
長髪に、上半身裸で、すばらしい肉体美でしたわ。
髪が、動くたびに、揺れ動くのが官能的で、一人のダンスでこれほど魅了されたことはありません。

  マチュー・ガニオが容姿端麗なダンサーだと聞いて、今年の3月、NHKで<ラ・シルフィード>を観ました。
背が高くて、足の長い人でしたわ。
ガニオ目当てでしたが、シルフィード役の女性に惹きつけられてしまいました。

  ミカエラさま、<好きなダンサー>のところの名前見ても、さっぱりですの。
でもあそこに貼ってる男性ダンサーのお名前を、ぜひ教えてください。
素晴らしい写真ですわ。

  ごめんなさいね、ミカエラさまの上の記事と関係なくて。
でも、男性バレエダンサーに、すごく興味があるの。
NHK頼みというのが、つらいわ。
by 迷い人 (2005-08-19 12:10) 

ミカエラ

迷い人さん、こんばんは♪

昔々の記事にまでコメントいただきましてありがとうございます!
バレエのお話しができて、とても嬉しいです~(^v^)

私もバレエにはあまり詳しくないのですよ~(;^^)
しかもあれこれ気が多いので、バレエばかり観に行くわけにもいかなくて…。
でも観るのは大好きなので、少しずつ詳しくなっていけばいいと思ってます。

『リトル・ダンサー』は、バレエファンなら必見でしょうか。今度観てみますね。
>>男性だけの白鳥の湖
↑マシュー・ボーン振付のものですね、これも未見なのです~。
男性だけということは、例の白鳥の物語とは全く違うのかしら。

ホアキン・コルテスについて。
>>髪が、動くたびに、揺れ動くのが官能的で、一人のダンスでこれほど魅了されたことはありません。
↑まあ!迷い人さんが、そこまで仰るとは、そうとう素敵なのですね(≧▽≦)
テレビで少し見ただけですが、凄くオーラというかフェロモンというか(笑)を放っていました。
生で見たらきっと私も一瞬にして悩殺されてしまうことでしょう、単純ですから。

マチュー・ガニオについて。
私もその『ラ・シルフィード』観ました♪
シルフィードはオーレリ・デュポンといってパリ・オペラ座バレエのエトワールです。
クラシカルな美貌が私も大好きです。
ガニオは、お父様もお母様もパリ・オペラ座のエトワールという恵まれた素質のせいか、まだ若いのだけれど、トントン拍子にエトワールに上り詰めたようです。
抜群のテクニックに加えて、誰もが認める美しい容姿を兼ね備えているところが素晴らしいですね。
影では血の滲むような努力をされているのだと思いますが、昨年、来日公演で見たときは、そんな苦労の後など露ほども見せず、前途洋洋でキラキラと輝いて見えました。
これぞ、名実共にオペラ座の至宝、エトワール(星)と言うべきなのではないでしょうか。
by ミカエラ (2005-08-21 01:14) 

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